フゥルの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

小説

超短編五種類

ひたすら黒髪を求めて画廊を回ってるフールです。画廊に来る方々って皆年上でいつもドギマギしてしまいます。 最近、スマホのゲームにはまってしまい、創作があまりできていないという......。この不器用さ、なんとかならないものか。 何事もほどほどに! さ…

超鮮明な明晰夢を観ることができた

○○駅(実在の駅名)へ電車で向かう。就職活動をするためだ。ふと気がつくとすでに駅ビルの中にいる。スーツを着ている。駅内の雰囲気は本物と酷似。時刻は夜。 就活がうまくいかないことに苛ついて、駅ビルをはや歩きしながら歯ぎしりする。そうしているうちに…

幻想妄想クリエイター エピローグ 短編小説

thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com ⬆本編はこちらになります。 今回で幻想妄想クリエイターは完結となります。ご愛読ありがとうございました。 ーー 私は机の上の昨日借りたDVDを避けた。履歴書の…

幻想妄想クリエイター 下 短編小説

thefool199485.hatenadiary.comthefool199485.hatenadiary.com⬆の続きです! 私は正気に戻り、オパニャからバッと離れた。右肩口に左手を押さえつけ痛みに耐える。肩の噛まれた部分が黒く変色している。わけがわからない。 「君の......えっと......一番のフ…

妄想幻想クリエイター 中 短編小説

thefool199485.hatenadiary.com ⬆前回です。 3 私は適当なカフェに入りブレンドコーヒーだけ頼んで席についた。家には執筆の邪魔になるものが沢山ある。ゲームに漫画、テレビに布団......それらの誘惑を絶ちきるためにカフェはよく利用していた。気分転換に…

妄想幻想クリエイター 上 短編小説

1 子供の頃は妄想をするのが好きだった。RPGゲームにはまっていた影響か、自分が架空の世界で冒険するようなことをよく空想していた。自分の分身である主人公が野を越え、山を越え、谷を越え、師匠や仲間と出会い、強敵を倒し、ヒロインといちゃつくような…

物語を盛り上げる「サスペンス」とは

●サスペンスとは ・読者のキャラを気にかける気持ち ・危機的状況の不可避性 ・結果の不確実性 ・結果に対する期待感の引き延ばし●具体的なサスペンス ・苛立ちと褒美の釣り合いを取る 主役をシーンごとに勝ったり負けたりさせて期待と不安をあおる。・切迫…

いい場面を作りたい

場面(ひとつのシーン)●場面には三つのタイプがある ①説明の場面 情報を提示し、それ以降の場面のために雰囲気やムードをお膳立てする。それ以降にくる劇的な場面に繋がるつじつまを正しく理解するための情報提示。もしくは緊張をほぐしたり読者が休憩でき…

感情に訴えるキャラを作る方法

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方作者: カール・イグレシアス,島内哲朗出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2016/04/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る⬆これを図書館で軽く目を通してみました。数百ペー…

能力バトルものの戦闘を考える

thefool199485.hatenadiary.com⬆以前書いたバトル風のプロットを元に、さらに手を加えたものです。ジョジョの奇妙な冒険をはじめとする知恵で戦うタイプのバトル漫画を参考にしています。 ①敵に奇襲される。 敵に能力は知られており、こちらは敵の能力をしら…

シナリオ練習

シナリオを書く練習のために書いたものです。神話をテーマにあえめ中二チックにしてあります。長いので暇があるときにどうぞ。 ーー トキエルは一般家庭に住む青年だった。彼は学舎と剣術道場を往復する日々に少し退屈していた。 ある日トキエルの家に、鳥人…

解剖者 短編小説

古ぼけた小屋、不吉なカウンター、商品表には人名と種族、簡単な特徴などが刻まれている。カウンターの老婆は不気味な笑みを浮かべながら客を待っている。水面下ではあるもののこの国には珍しくないものだった。 店の扉が開き、埃が舞った。戸につけられた錆…

夢見る機械(完全版) ~後編~

thefool199485.hatenadiary.com 5.最深部 5.1 取り残された者 5.2 ガラス、塔、残骸 6.つかの間の休息 7.真実 8.試練 8.1 殺戮兵器セレア・エアリス 8.2 奇策 10.更なる驚愕 10.1 憎しみはない 10.2 平和を夢見る機械 11.夢継ぐ機械、セレアの思い 12.居場所…

夢見る機械(完全版) ~前編~

サブブログの方で公開した長編小説です。今回はネタ出し、プロット、追記修正とかなり凝って創作しました。時間をかけ、労力をかけ、自分なりに全力を出した作品となっているので是非読んでいただきたいです。 かなり長くなっていますので、空いた時間に少し…

セレア=エアリスはコメディしたい 短編小説

タニカワ教授はテストを採点し終わり勢いよく延びをした。あまりにのけぞり過ぎて、椅子がグラリと傾き床に頭が! 「痛っ!」 地面から立ち上がろうと頭を持ち上げた時、研究室の扉の上にある窓から銀色の液体が染み出てきた。液体は床に滴ると水溜まりを作…

狂気と憎悪と私 第三部 短編小説(暴力描写有)

※今回は軽い暴力描写があります。そういうのが大の苦手、という人はブラウザバックを推奨します。↓の小説の続きです。thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com 今回のアウレイスの台詞は坂津さん( id:sakatsu_kana )に書き起こして頂き…

アウレイスと私 第二部 短編小説

thefool199485.hatenadiary.com ⬆こちらの話の続きになります。 また今回も同じく坂津さんからキャラを借りています。━━ アウレイスにという少女に会った。ルビネルの友達でこの学校に短期留学するらしい。人種差別の激しい国の出身だと言うから、色々と心配…

ルビネルと私 第一部 短編小説(官能表現有)

例の企画と世界観を共有しています。ただし、普通の短編小説として書いているので、企画の専門用語等は一切排除しています。企画をご存じの方もそうでない方も楽しんで頂けたら幸いです。 坂津さん( id:sakatsu_kana )からキャラをお借りしています。 ━━ 私…

幻煙の雛祭り ━前日━ 5 PFCSss

「で、あんた次はどこに行くんだ?この流れだと普通『ライスランド』か『リーフリィ』、『チュリグ』たが」 ドクターレウカドは地図を指差し、アンティノメルから東に指を動かした。 「今回は『リーフリィ』に行こう。三人の猛者がいる。『ライスランド』は…

幻煙の雛祭り ━前日━ 4 PFCSss

「れっレウカド!?」 シュンが大袈裟に驚いた(今になってようやく妖怪の子の顔と名前が一致した)。 ドクターレウカドはゆっくりとソラの側に寄ると、ナイフが握られた腕を掴み、私から離した。 っと、一瞬シュンが凄い形相でドクターレウカドを睨み付けたよ…

幻煙の雛祭り ━前日━ 3 PFCSss

私はドレスタニアから『とある乗り物』に乗って高速でアンティノメルへと飛んだ。 国北西に位置する廃校舎。闇取引にはうってつけの場所でありヒーロー(犯罪を取り締まる組織)も目をつけている。 その二階の教室に私は踏み込んだ。もちろん黒いコートにトレ…

幻煙の雛祭り ━前日━ PFCSss1

pfcs.hatenadiary.jp⬆のひな祭り企画のssです。今回は交流目的で作品を作るため、他のPFCS作品の名称やキャラの名前も積極的に出していくつもりです(嫌だったらごめんなさい)。Twitterで許可(?)をとったので、早速今回からゲストが登場します! ━━ 何に使う…

召喚都市カルマポリス PFCSss 2

3 木製の長机とイスが規則正しく並んでいる。それらは部屋の前方にあるボードに向けられている。ボードには『休日の特別講義━━カルマポリスのシンボル依存問題』と書かれていた。 教室に生徒はいなかった。どうやら体育館に避難したらしい。 「ここなら廊下…

巨大生物ラ・ゼロイド・マギ (PFCSのss)

ドレスタニア行き、ベリレア西部の密輸船にて。 わたしは子供一人が体には入れそうな位大きい図体を、粗末な座席に無理矢理押し込んでいた。潮風が吹き付けるが私のコートは頑なにそれを拒んでいる。 目の前に穏やかな海が広がっている。 「また、ペストマス…

PFCS やってみました。(2.20更新)

pfcs.hatenadiary.jp 信仰都市国家:カルマポリス その昔強大な力を持つ魔法使いがいました。魔法使いは彼の持つ魔法で人々を支配しようとしました。しかし、勇敢な若者たちが魔法使いに挑み、力を会わせ、魔法使いの魂を封印しました。 魔法使いの力と肉体、…

小説を書いてみて

先日の小説、『ルイージ物語』を読んでいただいた方、ありがとうございました。 thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com 1.ストーリー構成 今回は試験的に童話風に仕上げてみました。そのせいでグダクダになってしまった気がしますが……

ルイージ物語 下 短編小説

前回までのあらすじ あの日の朝、キノンと名乗るキノピオの青年が僕の家にきた。彼は僕にお願いがあると言った。一つは銀髪に『なってしまった』アネモナという少女に会って元気付けてほしい、ということ。もうひとつは彼女のために必要なカゲロウフラワーと…

ルイージの物語 上 (短編小説)

1 ある朝、ルイージはいつものようにゆったりとイスに腰掛け、コーヒーを飲んでいました。家の窓からはすがすがしい朝日が差し込み、テーブルを挟んで向かい側に置かれた、まだ湯気の出ているコーヒーカップを照らしています。 「はぁ……、またやってしまった…

恐々叫々 F|⊂┳1〇N 短編小説

ただひたすらに、リアルな恐怖を書いてみました。 私はことあるごとに思い出す。病理室の冷蔵庫に保管されていた赤ちゃん。ほっぺたは赤く愛らしい顔はそのままに、ピクリとも動かなかった赤ん坊だ。 なぜあの子が生まれる前に死に、私が生きているのだろう…

白頭巾(ショートショート)

あるところに小さなかわいい女の子がいました。お父さんにこしらえてもらった白頭巾をかぶってらされていたので、『白頭巾』と呼ばれていました。 「白頭巾、今日は森に住むおばあちゃんをお迎えしてきて。寄り道なんかしちゃだめよ」 白頭巾が森に入ると狼…