フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージ小説外伝 第一話 改変

ちび・ゆき様の文章を勝手ながら改変させてもらいました。スピネルたちの絵を書いてくれたお礼です。気にいっていただけなければ削除します。

 

↓原本

http://yukina-rinren.hatenablog.com/entry/2013/04/14/111503

 

 

それはとある星降る丘での出来事…

とある女はその丘の上で静かに告げた…

「この世界を終わらせはしない…私が命に変えても…あの緑の英雄と少女だけは守ってみせる」

そう告げた女はゆっくりと姿を消していった…

 

 

 

 

依頼を終えた僕はルーニャの元へと向かっていた。僕は「猫の手」と呼ばれる派遣会社に勤めている。そんな中まいにち依頼をこなしている。それにしても、なぜ厄介な依頼ばかり僕に来るのだろうか。

依頼完了の報告をしに、ルーニャのいる社長室の扉を開けた。その瞬間、僕の胸にいきなり何かが飛び込んできた。

 

「スッ・・・スピネル!?」

 

僕の眼前に黒く麗しい髪の毛が舞った。僕に抱きついた少女から放たれる程よい熱が、僕の全身に伝わってゆく。

そのあまりに心地よい感覚に動揺して周囲を見回す。正面の椅子に座ってやれやれっといった様子でこちらを見ている猫耳社長、もといルーニャがいた。その隣に僕の知らない、冷たい瞳を持つ少女が僕を見下していた。右目を隠しているのは趣味だろうか。

それにしてもこの状況、いかようにすべきか。抱きついている女の子を振りほどこうにも、体が硬直して動かない。

 

とりあえずルーニャに一つ聞かなきゃ・・・。

 

「ルーニャ、その少女は誰?」

「新人さんだにゃ。」

 

この会社に新人が入ってくること自体は珍しいことじゃない。問題はスピネルが僕にすがりつかなくてはならないほど、精神的に追い詰められているということだ。この状況から察するに、おそらくルーニャの横に立っている少女が原因だろう。

 

「スピネルは何かあったのかい?」

「実は・・・この新人さんがスピネルの痛い所を散々つついた挙句、止めを刺してしまったかにゃん。」

 

 僕は多少の怒りを覚えながらも話を続けた。

 

「この子…合格したのかい?」

「あとは実戦だけにゃ。ルイージお願い出来るかニャ?」

OK、良いよ。じゃあ外行こうか?」

 

少女は黙って頷いて外へと向かった。

 

僕は嫌がるスピネルをどうにか説得して彼女の手をほどき、町はずれの訓練場へ向かった。

 

 

 

 

 

外へ行くと少女はもう準備が整っていた。もうOKらしい。

 

「行くよ?」

「・・・。」

声を掛けても無言か・・・。元の性格か、それとも・・・。まあ、いい。あのルーニャが認めたんだ。とりあえず実力を見るまでだ。

 

≪サンダーハンド≫

 

雷を纏った手は少女にかざされた。しかし、少女と僕の間に何かが出現し、攻撃をはじき返されてしまった。

 

「・・・。」

 

何て技名かは小声でよく聞こえなかった。しかし僕の手は跳ね返されたのだ・・・少女の華奢な腕が変化した剣によって・・・

 

 

 

 

僕は反射的に後ろへ下がった。しかし、彼女の容赦ない反撃が僕の腹部を襲った。内臓が悲鳴を無理やり抑え込み、僕は体制を立て直す。うう・・・少女が腕を剣に変えるなんて聞いた事も無い。峰うちじゃなかったらやられていただろう。

 

少女は腕をハンマーに変えると素早く僕の目の前へ来てジャンプした。上から攻撃する気か・・・なら後ろに避ければ・・・。でもその予測はいとも簡単に打ち砕かれた。女は僕の後ろへ着地すると僕の背中に思い切りハンマーを当ててきたのだ。読まれていた。

僕は感心していた。戦闘技術に関して言えば文句なし、か。

 

痛みをこらえながら、さっと振り返って下がった。

 

 

その時僕は見た。

 

 

その女の隠していた右目が左目と対象的に赤く光っていたのを…