2013-06-11から1日間の記事一覧
プロミネンスも僕の動きをだんだん把握してきたらしく、 動きがどんどん激化していった。 僕は狂った人形のように舞い続け、 スピネルは魔法で奴の火炎を打ち消さんがため、詠唱を続ける。 奴はしぶとい。 僕の全力の一撃が奴にとってはまるでかすり傷。 そ…
ドッスンボルケーノ最深部。 僕たちは出入り口と思われるトンネルの奥を覗く。 一言で言えば大規模な円形劇場のようだった。 岩盤でできた舞台に溶岩の客席。 舞台に続く一本の道が、トンネルの真正面に伸びている。 舞台に出れば恐らく僕たちは踊らされる。…
ドッスンボルケーノは典型的な活火山だ。 年に一回大きな噴火がある。 内部は空洞になっておりドッスンたちの住処になっている。 とはいえ人前にはほとんど姿を現さない。 なお普通の人が火山内に踏み込むと、火山ガスと高熱に脅かされ非常に危険だ。 僕は『…
第五章 激闘の宝石 「猫の手」で待っていたのは、カウンター奥のイスに頭を垂れて 出来の悪い人形のように全身脱力して、ぶつぶつ何かを口ずさみながら座っている、 ルーニャだった。 その異様な雰囲気に僕とスピネルはたじろいだ。 「・・・・・・お帰りにゃさい…