フゥルの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

2013-06-11から1日間の記事一覧

ルイージの小説 21 後編 第五章 激闘の宝石

プロミネンスも僕の動きをだんだん把握してきたらしく、 動きがどんどん激化していった。 僕は狂った人形のように舞い続け、 スピネルは魔法で奴の火炎を打ち消さんがため、詠唱を続ける。 奴はしぶとい。 僕の全力の一撃が奴にとってはまるでかすり傷。 そ…

ルイージの小説 21 前編 第五章 激闘の宝石

ドッスンボルケーノ最深部。 僕たちは出入り口と思われるトンネルの奥を覗く。 一言で言えば大規模な円形劇場のようだった。 岩盤でできた舞台に溶岩の客席。 舞台に続く一本の道が、トンネルの真正面に伸びている。 舞台に出れば恐らく僕たちは踊らされる。…

ルイージの小説 20 後編 第五章 激闘の宝石

ドッスンボルケーノは典型的な活火山だ。 年に一回大きな噴火がある。 内部は空洞になっておりドッスンたちの住処になっている。 とはいえ人前にはほとんど姿を現さない。 なお普通の人が火山内に踏み込むと、火山ガスと高熱に脅かされ非常に危険だ。 僕は『…

ルイージの小説 20 前編 第五章 激闘の宝石

第五章 激闘の宝石 「猫の手」で待っていたのは、カウンター奥のイスに頭を垂れて 出来の悪い人形のように全身脱力して、ぶつぶつ何かを口ずさみながら座っている、 ルーニャだった。 その異様な雰囲気に僕とスピネルはたじろいだ。 「・・・・・・お帰りにゃさい…