ヒゲと猫と二つの王国 6-4
氷三柱
≪コルーメン トリス グラシアス≫
マステラ「ちょっ・・・!」
ソウル「はぁ?」
緑のP「三人同時に魔法をかけた?」
ソウル、緑のPとともに僕も氷の柱に閉じ込められた。間をおかず、魔女が追撃をするためにソウルに歩いて行く。幸運にも、僕が得意とするのもこの氷の柱を作りだした魔法と同じ氷の魔法だ。僕は一気に氷柱を砕き、中から這い出て魔女に奇襲を仕掛けた。
雷上級
≪テンペスト≫
光速
≪セレリタス ルクス≫
魔女がいた場所を無数の雷が貫く。しかし肝心の敵は一瞬間移動したとでもいうような速さで緑のPの前に移動する。当然、僕の魔法は外れた。
住んでのところで緑のPが氷塊から抜けだす。攻撃しようとした魔女の懐に潜り、一撃を与える。しかし、魔女は何事もなかったかのようにひるみもせず次の反撃体勢に移った。慌てて距離をとる。
サンダーハンド
≪ヌイ トリトルア≫
敵によってかざされた右手が緑のPの体をかすめた。その、ほんの少しかすめただけなのに、緑のPは後ろに大きく吹っ飛んだ。なんて威力だ。緑のPに直撃していたら間違いなく終わっていた。あの技がある以上、格闘戦は危険だ。遠くから魔法で攻めるしか手はない。
僕は相手の攻撃の直後に合わせて魔法を放った。氷の中から抜けだしたソウルの魔法も合わさる。
氷最上級
≪フリージアロック≫
雷最上級
僕のフリージアロックで凍らせ、ソウルのテンペストを当てる。二つの魔法がうねりをあげて魔女を巻き込んだ。
緑のP「もう一発!!」
雷上級
魔法の効果が切れる前に三人ローテーションで魔法を放ち続ける。このままいけば援軍が来るころには勝てる・・・!リミットを使うまでもない。動きが多少早いとはいえ、魔女が使えるのは体近接用魔法だけか。
・・・?荒々しい雷の音に混じって微かに何か聞こえる・・・?
拘束詠唱
≪ファスト キャントス≫
高速
≪フェスティア≫
魔力
≪ベネフィシア≫
ヤバい、と思ったらもう遅かった。