2013-06-24から1日間の記事一覧
太陽の光によって・・・ 目覚めたくない。 眠い。 「・・・スピネル、朝だよ。」 例のごとくあくびをしながらテーブルに着く。 彼の目の下が黒い。 「大丈夫?」 わたしは幾度となく言ってきた言葉をまた言った。 「ははッ、大丈夫、大丈夫。」 そういいながら彼は…
第八章 月明かりがぼんやり降り注ぐ真夜中に、事は起きた。 わたしが目を覚ましたときにはもう、手遅れだった。 「泥棒!」 そう、泥棒。 誰かがわたしたちの家に侵入し、何かを盗んだ。 「取り逃がしたか。スピネル、ケガは?」 「大丈夫!それよりも何を盗…