フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 7 第一章 汚された宝石

「ところで 

そちたちは なにものだ?」

マリオとクリスチーヌは

一歩引いた。

「ふむ・・・

見れば なかなかの 

面がまえ

どうだ 

わらわに つかえぬか?

わらわの しもべに なれば

わるいようには せぬぞ。」

ピーチ姫の姿を

借りた魔物は

マリオを誘ってきた。

「ど・・・ どうするの 

マリオ?

もちろん しもべに なんか

ならないわよね!?」

クリスチーヌが、

不安そうに言った。

マリオは

クリスチーヌに微笑んだ。

そして、

カゲの女王を睨みつけ、

確固たる意思を持って

言った。

「ことわる。」

カゲの女王は

興味深そうに言った。

「なるほど・・・

そちも わらわに 

さからうと いうか・・・」

不気味な笑みを浮かべた。

「おもしろい・・・

ならば そのむくい

しかと うけるが よいわ。」

マリオ達は身構える。

「わらわに いどむとは

なんと おろかな・・・。

そのおろかさ

自らの しを もって

つぐなうが いい・・・」

 

 

 

マリオ・・・

何であの時

女王に屈しなかったのか。

当時の僕には

理解できなかった。

 

 

 

「それがおぬしの『力』か。」

シショーは

影の女王と化した

シロスケに問う。

「伝説の魔物。

まあ、所詮

紛い物だけどね。」

シロスケの言葉と裏腹に

その迫力、圧力、

そして闇へと誘惑してくる

魅力は、

本物だった。

シロスケは提案した。

「これだけの力だ。

制御するにも

それ相応の精神力がいる。

貴方との戦いの中で

この『力』を

完全に制御できたのなら、

認めてくださいますよね。」

問いかけに、

シショーは応じた。

「ならば・・・かかって来い!」

「では、遠慮なく、

ウシャシャシャシャシャ!」

 

 

女王は

左右の手で

掴みかかろうと

手を伸ばしてきた。

シショーは両手の攻撃を

たやすく受け流し

左手に強烈な一撃を

叩き込む。

左手は

女王の肩口から

ごとり、と

地面に落ちた。

影に溶けて

小さな無数の手となり

地面から湧き上がった。

「こざかしい!」

シショーが

はき捨てるように言う。

女王は

右手で

シショーを叩き潰そうと

無数の手で

影へ引きずり込もうと、

天地両方から

攻めてきた。

「この攻撃をかわせるかな?

ウシャ。」

シショーは

腰を低くし、構え、

無数の手が

つかみかかる直前に

跳躍。

その勢いで

影の右手に拳を

めり込ませた。

右手も地面へと

溶ける。

シショーはそのまま

女王本体へと

跳んだ。

「いくぞぉー!」

突然、シショーに落雷した。

しかし、

シショーは全く怯まず

女王に右拳を叩き込んだ。

「わらわにきずがぁ~

なんてね。」

稲妻を受けても

全く怯まない。

両手で攻撃しようとしても

耐久力の無さに負ける。

恐ろしい跳躍力で

地面を伝う無数の手も

無力。

マリオが

戦っていたときも

そうだった。

仲間の全体攻撃で

ことごとく

『手』を封じられていた。

・・・まあ、

こんなことは

前にもあったし、

所詮は1000年前の

魔物だしなぁ。

 

シショーは

続いて左拳を叩き込み

回し蹴りを二回、

フィニッシュに

舞い上がる

燕のごとく

≪昇天撃≫

を繰り出した。

 

「!ウゲッ、

これだったら、

マリオを相手にした方が

まだマシだった・・・

かなぁ?」

シショーは後方に

跳躍した。

何かを察したのだ。

女王に闇の力が集まる。

≪チャージ≫

「『こうげき力が 7あがったぞ』

なんちゃって

ウシャシャ。」

女王の体が光沢を帯びる。

無数の手は

いつの間にか

左右の手に再生していた。

「大技か!」

「ご名答。」

闇よりも濃い影が

女王を包む。

そして

影を

闇を

一気に開放した。

≪カゲの波動≫

 

強大な衝撃波となって

シショーを襲う。

「グォォォォォォ!?」

シショーが宙を舞い

背中から落下した。

「グッ!」

シロスケは

呆れて

思わず笑ってしまった。

数秒も経たないうちに

シショーは

構え直していた。

「衝撃ならば、

闘気で軽減できるでござる。」

シロスケは呆れた。

「反則クラスですね。」

「おぬし、人のことを

言えるのか?」

女王は

影の手で攻撃を

仕掛ける。

左手を硬く握り

真正面から殴りかかり、

右手は影に溶かし、

奇襲を狙う。

シショーは

赤子の手をひねるように

左手を軽くあしらう。

次に背後に気配を感じ

振り向く。

だが、右手は見えない。

見上げても何も無い。

突然、

シショーの影から

無数の手が現れた。

シショーの体全身に

飴たかる蟻のように

まとわりつき、

 

そのまま

影の中へ

引きずりこむ。

「ぬぅぅぅぅ!」

影の中で無数の攻撃を

受ける。

「はぁぁぁぁぁ!!」

≪昇天撃≫

やっとのことで

影から抜け出した

シショーを

待ち受けていたのは、

フルチャージの

影の女王。

「これで・・・どうだ!」

≪カゲの波動≫

さっきとは

比べ物にならない。

空間がよじれ、

弟子を空間の外へ

弾き飛し

衝撃波が

シショーを

襲った。

 

「った・・・耐えたぞ・・・。

おぬしのその攻撃の弱点、

それはチャージ時間と

反動でござる。」

「なっ!!」

女王は反動で動けない。

無防備な影の化身に、

鉄拳を食らわせようと

シショーが行く。

 

「まさか、ここまで・・・。

もう笑えないな、ウシャ。」

女王の懐に

シショーがたどり着く。

「とどめだ、シロスケぇぇぇ!!」

シショーが

攻撃しようとした瞬間、

影の女王は

突然、

姿を消した。

そして現れたのは

シショーの攻撃を

迎え撃たんとする、

伝説の配管工、

マリオだった。

 

一瞬の攻防。

すさまじい勢いで、

二人が

すれ違う。

勝負は決した。

最後に立っていたのは

シショーだった。