フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 43 第八章

「スピネル。起きて。」

 

ルイージ

 

彼の声で目覚めた。

今度は彼の家のベッドだ。

夢か現実かは察しかねる。

 

彼はベッドの隣のイスに座っていた。

彼がわたしを見下ろしていた。

優しく微笑みながら。

 

 

「スピネルは、僕のこと、どう思っているの?」

 

「へ?」

 

こんなときにどうしてそんな質問を?

わたしが応答する間もなく

彼は恐らく人生最大の発言をさらりとやってのけた。

 

「僕はスピネルを愛してる。」

 

!?

 

ルイージ、こんなときに愛の告白をされても・・・。」

 

冷静に対処できる自分が嫌だった。

 

何故?

 

彼は切羽詰った様子で言葉を呟いた。

「いまじゃなきゃ、ダメなんだ。

あと少しで敵が、ディメーンが来る。

その前に・・・。」

 

彼は一呼吸おいて言い放った。

 

「その前に、君の答えを聞きたい。」

 

真剣な目つきだった。

有無を言わせない瞳だった。

 

 

そんなの愛しているに・・・

 

決まっている?

 

決まっていた?

 

違う、決まってない!

 

 

わたしと彼、いや、

ルイージはその言葉を『愛』を恐れていた。

 

わたしは知っていた。

わかっていた。

感じていた。

 

ルイージは言っていた。

『僕とスピネルは友達だ!

親友だ!』

 

だから!

 

拘束

≪ランティア≫

 

わたしの目の前で真っ黒な蔦に絡まれてゆく『彼』は

ルイージじゃない!

 

「何をするんだ!スピネル。」

 

あくまで白を切るあいつは恐らく・・・。

 

「ありがとう。

あなたの見せた幻影、なかなか面白かった。

ディメーン!」

 

彼の顔が驚愕へ、驚愕から憎しみへ、

憎しみから怒りへと変わっていった。

 

「インパーセボー!

なんでわかったんだ~い?

ボクの演技はパーフェクトだったのに~!

今のルイルイ君だったらキミに告白しても何の違和感もない。

本人も少なからず迷っていたのに・・・、

なんで?」

 

わたしは勝利を意味する嘲笑を響かせた。

「セキリュウの『牙』は本物にしか反応しない。

見分けること自体は簡単よ。」

 

ルイージ自身も言おうと思っていた、か。

結果的にわたしの勘で全部決まっちゃったってことか・・・。

一歩間違えれば世界破滅。

なんて恐ろしい賭けをしていたんだろう。

 

そんなことを考えている間にディメーンが

とうとうルイージの姿から

奴本来の道化師の姿へと変わった。

 

紫と黄色の怪しい道化師衣装に

私から見て右半分黒、左半分白の怪しいお面。

下向きの半月型の口に上向き半月型の目。

正直お面なのか顔なのかわからない。

 

「こうなったら!

んっふっふ!」

また、飛ばされた。

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued