フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 24 前編 第五章 激闘の宝石

目が覚めると僕の家にいた。

 

病院で眠りについたはずなのに。

 

このことから察するに恐らく夢だろう。

明晰夢という奴だ。

 

僕はコーヒーを沸かしに台所へ行く。

 

スピネルはいない。

コーヒーを沸かし終わった。

リビングへ戻りイスに座り、飲む。

いつもなら対岸にスピネルがいるのだが。

テーブルの向い側の壁を見ながらそう思った。

 

 

 

インターホンがなった。

誰が来るのだろう。

夢の中だから誰が来てもおかしくない。

「はい?」

僕は扉を開けようとした。

が、ドアノブが回らない。

「合言葉は?」

向こうにいる人がその言葉を発したことで僕はようやく気づいた。

この夢はセキリュウが仕組んだものと。

僕は合言葉を返す。

 

「飛べない竜はただのサラマンダー。

返しの合言葉は?」

 

「ドラゴンは漫画好き。」

 

何でこんなの合言葉にしたのだろうか。

僕は再びドアノブを掴みまわしてみる。

今度はうまく言った。

 

誰がいるのだろうか。

 

 

扉を開けて驚愕した。

目の前に立っているのはスピネルだった。

 

「こんばんは。ルイージ。」

「・・・こんばんは。」

 

ふと違和感に気づく。

 

 

スピネルにしては背が高い。

 

そして声がいつもと少し違う。

 

より甘く、より妖艶に。

 

そして何より・・・

 

 

瞳を隠していない。

 

 

どこまでも純粋な・・・

 

瑠璃色の・・・

 

美しい宝石のようで・・・

 

自分が吸い込まれてしまいそうな・・・

 

そんな瞳だ。

 

見とれてしまう。

 

どうにかして目線をずらそうとしたが無理だった。

大人のスピネル?

「スピ・・・ネル?」

僕はおどおどしながら聞いた。

彼女は魅力溢れる笑みをこぼしながら

「いいえ、違いますよ。

フッ・・・フッ・・・。」

と答えた。

 

別人だとしたら、笑い方がスピネルと瓜二つだ。

なんとなく彼女が何者か分かったような気がした。

 

「どちら様?」

僕の問に対し彼女は答えた。

「セキリュウのお友達です。

ルビーと申します。」

 

僕は礼儀正しく挨拶する彼女を、とりあえず家に招いた。

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued