フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 18 前編 第四章 対話の宝石

8-4

 

 

「がはは。

よく来たな、マリオ。

今日こそワガハイのスーパーな拳でこなごなに砕いてやるわ!

がははは!」

クッパが高らかに宣言する。

 

「相変わらず懲りないな!クッパ!」

マリオはそれに負ないくらい声を張る。

 

「・・・悪ふざけにも程があるぞ!」

ルイージが続く。

 

「・・・がんばって!マリオ!ルイージ!」

美しい声援がマリオとルイージを鼓舞する。

 

「いくぞ!クッパ!」

 

「来い、マリオ、緑のヒゲ!」

 

「・・・名前くらい覚えて!」

 

 

Lets GO!」

 

SHOW TIME

 

 

「クッパ、ワープ卑怯だぞ。

あっそうだ、移動直後の硬直を狙うんだ!」

 

「・・・サンダーハンド。」

 

「きかぬわ!」

 

「甘いな、クッパ。

腹のガードががら空きだ!

ファイアー掌底」

 

「ごふぁあああ!」

 

「よし、決まった。」

 

「・・・このまま一気に!」

 

「・・・危ない!マリオ!」

 

「おっと。」

 

「おお、わが息子よ!」

 

「お母さんは渡さないでしゅ!」

 

「・・・クッパJr!

・・・僕はJrを引き付ける。」

 

「そっちは任せた!ルイージ!」

 

「ひとりでワガハイに挑むとは、

無謀だな、ガハハハハハ!

くらえ、パワフルパンチ!」

 

「あ、毒キノコ!」

 

「へ?ガッ!」

 

「・・・クッパがつまずいた!

今だ、兄さん。」

 

「やらせないでしゅ!」

 

「・・・今よ!マリオ!」

 

「うおおおおおおおおぉ!

マリオォーファイナルゥー!」

 

「がああああああああぁぁぁ!」

 

 

キャスト

マリオ(キノピロ)

クッパ(ルイージ

クッパJr(ルイージ

ルイージ(スピネル)

ピーチ姫(スピネル)

 

 

「・・・一人二役って疲れるね。」

「わーい勝った!」

「最後の方、滅茶苦茶だね。」

 

三人で思いっきり人形遊びを楽しんだ。

まさか、ここまで白熱するとは思わなかったが。

 

ルイージのクッパの演技、ルイージらしさのかけらも無かったね。」

「それは褒め言葉?」

キノピロの言葉に僕はどうしていいかわからなかった。

「うん、褒め言葉。

それぐらい演技、うまかったよ。」

「・・・イメージが崩れるくらい・・・。」

「へ?」

「・・・何でもない。」

ボソッと何か気になる言葉が聞こえたような気がした。

「スピネルもキノピロも気合が入っていて上手だったよ。」

キノピロは

「わーい、ルイージに褒められた!」

と、顔を輝かせる。

他方、スピネルは

「・・・ルイージ役、楽しかった。

・・・フフッ。」

ご満悦のようだ。

 

一息ついたのち、僕たちは人生ゲームをした。

キノピロは人生の頂点を極め、

スピネルはそれなりの収入にそれなりの職業を勤め、

僕は多額の借金を抱えた。

 

「・・・もう12時前ね。」

あっという間の三時間だった。

楽しかった。

「まだ遊びたいな~。」

キノピロが

もっともな意見を言った。

「僕もまだ遊んでいたいけど」

「・・・今日、キノピロと同じようにわたしたちを待っている人たちがいる。」

キノピロは歯を見せて笑うと

「さっすがー!」

と僕たちを褒めてくれた。

「息もピッタリだね!」

 

 

キノピロの言葉でふと思う。

いつの間にここまでこころが通じ合うようになったのだろう。

目の前のスピネルを見る。

いつからだろうか。

ここまで僕と息が合うパートナーは、

今でも数えるほどしかいない。

 

 

艶やかな髪の奥に輝いているであろう彼女の瞳と目が合った。

とたんに細かいことはどうでもよくなった。

なぜか、急に笑いがこみ上げてきた。

 

スピネルも口に手を当てて笑いをこらえていた。

キノピロはそんな不思議な様子を面白がって、遠慮なく大笑いした。

僕たちもとうとう笑いを禁じえずに声を上げて笑う。

近所迷惑にならないか心配なくらいだった。

 

ひとしきり笑い終えると、

ようやく頭がまともに働くようになってきた。

 

「・・・キノピロ、また、ペンダント貸してくれる?」

スピネルはあくまで笑顔でその言葉を放った。

「もちろん。

こんなに遊んでくれたんだもん。

はい!」

彼女は手渡されたペンダントを見下ろし、軽く握る。

刹那、彼女は体をビクッと震わせた。

そしてゆっくりと顔を上げてキノピロと顔を合わせた。

 

微笑をたたえていた。

すごく、幸福そうな顔だ。

 

「・・・少しここで待っていて。」

彼女は少年にそういうと、今度は僕のほうを向き、

「・・・一緒に来て。」

と僕に手招きした。

彼女は部屋を出てリビングの方へ向かっていった。

僕もキノピロと目をあわせた。

「これから大事な話があるんだ。

この部屋で大人しく待っていて。」

「うん!」

「さすがだ。キノピロ。」

僕もスピネルに続いてキノピロの部屋を後にした。

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued