高二 机に突っ伏す 短編小説

高二 一週間目 僕は机に突っ伏していた。具合が悪いわけではない。 「どうしたの?」 「大丈夫。少し調子が悪いんだ」 よりにもよっていつも通りか。スピネル、今一番会いたくない人だった。おそらく彼女は胸に黒髪を揺らしながら話しているんだろう。 「今日の新入生歓迎会の劇、どうだった。わたし、かなり不安だったん…