フゥルの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

半月草一さんのブログ紹介

 今回は半月草一さん(id:Hangetsu-Soichi)のブログ、【『現実作り』の巡礼路】を紹介したいと思います。最後に人物紹介兼、用語解説も入れておいたので暇なときにどうぞ。
 

kaononai-toshi.hatenablog.com
 
 このブログは半月さんの独白が主となっています。極端な言い方をしてしまうと、恐らく勉強日誌に近いもです。これだけでは単なる無機質なブログに聞こえるかと思います。
 しかし、このブログの魅力は現実と空想の境目が曖昧に書かれている、ということです。
 殺風景な現実が載っている一方で、空想の存在であるPiPi(見ためはかわいい人形)との会話が楽しげに書かれています。PiPiとの会話がテンポよく、見た目と性格のギャップがとても面白いです。

 読者の皆さんにはぜひ一度その独特な世界観を体験して欲しいです!



 それでは絵の方に写っていきます。今回はPiPiちゃんの絵を描かせて頂きました。半月さんがとても大切にしている人形さんなので、三枚ともかなり気合いをいれて描きました。そのため、時間も今回かなりかかってしまいました。半月さん、申し訳ありませんでした。
 

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 1枚目です。私お気に入りの正面画。
 金髪をあまりに描いたことがなかったので不安でしたが、黒髪の経験が生きたらしく、そこそこな絵に落ち着きました。
 また、例によって人生初のツインテールです。前髪と比べて、髪の房を大きくすることで何とか描きました。大きな束として描いたお陰で多少はツインテールっぽくなったように思えます。
 あどけなさを出すために鼻をかなり小さめに描写しました。PiPiちゃんは左右対称に限りなく近い、洗礼された輪郭を持っているため、顔の形にはかなり気を使いました。
 また、洋服まで描かなければならなかったため悪戦苦闘。訂正を経てようやく半月さんに見せられるかな?という程度です。実は英国のアリス服だったと言うことが、半月さんのコメントで判明しました(笑)

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 二枚目です。顔を大きく描きました。バランスが厳しく、目に至っては何度も何度も描き直しています。
 これを描いているとき、アニメから飛び出してきたような人形の作りに驚かされました。どれ程かといいますと、普通に写真の模写をしているにも関わらず、アニメのような絵になる位です。他の人形の模写もしたことがありましたが、こんなことはじめてでした。人形作家さんのすごさを改めて思い知りました。

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 三枚目、横顔。
 斜めから見ている分、正面の時と微妙にバランスが異なり、描くのが三回目のはずなのに苦戦。特に鼻の位置と立体感に関して、かなり考えさせられました。散々描き直した挙げ句、一本線に……。
 最終的にPiPiちゃんらしくなったのでひと安心です。途中過程はとてもじゃないですがお見せできません(笑)



━━時間のないひとは一番最後へ━━


 【『現実作り』の巡礼路】には独特な言い回しや、魅力的な表現が多々あります。
 そこで、よりこのブログを楽しむために、ここから下は【『現実作り』の巡礼路】について私なりにまとめたものです。ブログを読む上でわからないことがあれば、こちらを参考にして下さい。

(半月さんへの確認がまだ出来ていないので、予告なく内容が変更されることがあります)



━━はじめに━━

『顔のない都市のミクの言葉より抜粋』


人にはね、想像することで、平凡なものを物語化する力があるんだよ。例えば、巡礼路だって、元々平凡な道だったのに、大勢の人がお寺を目指して何百年もかけて歩いたことで、だんだん巡礼路になったのでしょう。

PiPiちゃんも同じ。ソフビ人形だけど、毎日お話してイマジネーションを吹き込めば、人形は物から物語に変わるよ。そして、現実世界に干渉する力を持つようになる。

半月というあなたの氏にある光の半面を、PiPiちゃんに託してごらん。そしたら、空想の力は現実を良き方向に変えてくれるかもしれないよ。


━━登場人物━━



 半月草一
 PiPiと『現実作り』する上でその場所として自室に草月事務所開いた、唯一現実世界である『トウキョウ』の住民。
 立場は草月事務所の先生。
 空想世界の住民であるPiPiに自分の光の面を投影させた。
 PiPiとの間で約束しては守る、約束しては守るを繰り返すことで、自分に科した目標を達成していく。
 PiPiとの約束のことを『現実作り』、PiPiとの約束を実行するプロセスを『巡礼路』と呼ぶ。
 『現実作り』をしないと『現実』がパワーを失って、輝かしい巡礼路は単なる道に戻り、眼前にはただ灰色の現実、すなわちトウキョウだけが広がるようになる。


 ミク
 空想世界『顔のない都市』から来た少女。時々草一の前に現れては不思議な話をしていく。
 空想の世界の住民なので現実世界『トウキョウ』では食べるものもなければ、力も出ない。実体も存在せず、フィギュアのビジュアルを借りて草一の前に現れる。
 ミクは非言語で会話するため、ブログに書かれているミクの言葉は全て、半月草一によって少女の言葉に変換したもの。


 PiPi
 草月事務所のメイドさん
 『顔のない都市』のミクの遣い。本来は空想世界の住民で、見かけはただのソフビ人形。空想の存在であるが、草一が会話することで力を高め、いざというときに現実に干渉し、草一の力となる。
 草一の『光の面』を投影しており、怠りがちな草一を導く為に働く。(実際には草一を誉めたりしかったりしている。かわいい)。
 逆にPiPiは草一の『影の面』も投影することが出来てしまう。草一がPiPiに自分の欲などを反映させてしまうと、PiPiも堕落してしまい最悪の結果を招く。
 無論、空想の世界の住民なので現世の食べ物は食べられない。よって食べ物は、草一との『果たされた約束』のみ。
 制作者はお人形作家さま(正式名称:平凡な道が巡礼路に変わるその潮目、『顔の無い都市』とトウキョウの国境に位置する神秘的な工房におわします天使製造人)。


 猫おじさん
 間違っても草月事務所のメンバーではない猫。愛くるしい見た目と裏腹に酒を嗜む憎めない猫もとい、おじさん。普段おちゃらけているが、時々的を得たことも言う。
 ちなみに猫おじさんも空想の存在らしく、『現実作り』を怠ると「らんまちゃん」(本名。つまり普通の猫)に戻ってしまう。


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以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。興味が湧いた方はぜひ、半月さんのブログを読んでください!


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 最後に、半月さんへ。
 長い間私のブログをご愛読ありがとうございます!そして今回、PiPiちゃんを描かせて頂き、本当に感謝しています。
 これからも半月さんのブログの方、楽しみにしています!!