フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

『泣ける話の書き方』について

(感動 泣ける 泣く)(する させる)(漫画 小説 CM)の(書き方 作り方)
 と暇潰しに検索したら色々と検索に引っ掛かりました。まさかあるとは思っていなかったので驚きでした。
 ほとんどが同じような内容ですが微妙に言っていることが違ったり、他のサイトで言っていないことを別のサイトが述べていたり......。どれも似たり寄ったりのタイトルなので調べ直すのに時間がかかってしまいます。
 なので、これを機会に感動する話の作り方を7つくらいのサイトをめぐって、私なりに重要な部分を独断と偏見でまとめてみようと思いました。すると思いの外楽しくはかどったので、せっかくですのでまとめたものをアップしたいと思います。


注意
①このブログを読んでいる方々に強要するものではありません。
②私の主観が入っているため信頼性に欠けます。正確なことを知りたい方は自分で調べ直して頂けると幸いです。
③あくまでまとめ、考察です。感動する話の書き方を自分で考えたわけではないのでご注意を。



目次

感動する話によくある5つのポイント

①解決が絶望的に難しい問題を設定する

②シチュエーションの共感度が高い物語にする

③好感度が高い物語にする

④感情をむき出しにする

⑤問題解決に必要な3つの要素を満たしている
・情熱や熱意
・人間関係
・知恵



三幕構成

 以上の要素をストーリーに取り入れると、自然と三幕構成となる。
 

1幕 日常
 日常生活を描き物語の基本設定をしっかりと伝える。自らや自らのチームあるいは主役となる人物の説明を具体的にする。物語の舞台を明かす。


2幕 問題発生
 絶望的な問題が発生する。主人公は苦しみ葛藤する。感情をむき出しにする。好感度、共感度を高めるのも忘れずに。


3幕 問題解決。
 主人公が挫折を乗り越えようと奮闘し、乗り越えた瞬間に感動する。情熱や熱意・人との絆・知恵を利用して問題を解決する。



<後は解説になります。興味のない方はここでブラウザバック!!>


解説

5つのポイントの解説

 1、4番は必須。泣ける一枚絵を見るとわかるが、他の要素は暗示するだけでも十分。5番は省略可。


①解決が絶望的に難しい問題を設定する。
→人は自身で解決できない問題に直面すると泣く本能がある。
 もっともメジャーなのが人の死。他には日常から問題発生の触れ幅を大きくすることで問題を大きくすることもできる。その際、日常が希望に満ちているほど落差つき泣けやすくなる(結婚する希望と結婚できない問題→ヘンゼルとグレーテル
→日常との落差が重要なので、日常をしっかりと見せることも大切になってくる。


②シチュエーションの共感度
→自分が体験した、あるいはこれからするような境遇だと想像がしやすく泣きやすい。
 感動させたいターゲットを絞りテーマを決める。特定の心理状態にある人を狙ったテーマにすると同調させやすい。卒業シーズンの「別れ」、バレンタインでの「失恋」、誕生日、クリスマスなど。


③キャラクターの好感度が上がる物語にする
→受け取り手は登場人物を想って泣く。なので好感度は大切。
 第一幕より好感度をあげることを心がけ、それ以降も積み上がるようにする。
 →好感度のあげかたは『読者の共感をつかむキャラの代表例』を参考に


④感情をむき出しにする
→人には泣いている顔を見ると自分も悲しくなるという心理がある。
 主人公の声や表情を駆使してオーバーに見せる。問題の深刻度にあった程度にすること。最初は我慢し、最後に感情を爆発させる流れをつくるとインパクト大。
 (例:ワンピース)


⑤問題解決に必要な3つの要素
・情熱や熱意による解決
 苦難から逃げずに立ち向かう姿に感動する。

・人間関係による解決
 一人でいきられない。だからこそ人々が団結してなにかを達成する姿に感動する。

・知恵による解決
 人がいきるための武器。知恵を絞り試行錯誤を繰り返す姿に感動する。

 ※以上が満たされていれば解決しなくてもよい。また、三つすべてを満たしている必要はない。


詳細な三幕構成


参考:ストラクチャーから書く小説入門
Amazon CAPTCHA


1幕 日常
 日常生活を描き物語の基本設定をしっかりと伝える。また、主人公にとって『大切なもの』がどんなに大切で、失うとどんなに辛いかを暗示する。

①最初に主役となる人物やチームの説明を具体的にする。
②物語の舞台を明かす。
③主人公にとって大切な物を伝え、それがいかに大切かを見せる。(問題が迫っていることも示す)


2幕
 絶望的な問題発生。大切なものに危機が訪れ、主人公は苦しみ葛藤する。その後、問題解決のために考え方を帰え前向きに行動し始める。好感度、共感度を高めるのも忘れずに。


①主人公の大切な物に危機がおとずれる。感情をむき出しにして苦しみ、葛藤する。
②考え方を前向きに変え、問題に立ち向かう決意をする。
③問題解決のために何かしようと試みる。



3幕
 問題解決。主人公が挫折を乗り越えようと奮闘し、乗り越えた瞬間に感動する。
 すべての登場人物を登場させ、伏線を回収。一幕や二幕で見せた主人公の内面の弱さを直視させ、変化・成長させる。

①全ての人物を登場させ、伏線があれば回収する。
②主人公が問題を解決するため最後の手段を使う。
③以下の要素を用いて問題を解決する。

・情熱や熱意
・人間関係
・知恵



読者の共感をつかむキャラの代表例


参考:「感情」から書く脚本術 心を奪って釘付けにする物語の書き方 より抜粋。
 https://www.amazon.co.jp/dp/4845915820/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_VhoSBbDYQG372


①犠牲者、かわいそうに思えるキャラ
・見覚えのない扱い・不当・不正義・不平
 からかわれる、恥をかかされる、嘲笑の的、侮辱される、無視される、差別される、濡れ衣を着せられる、半殺しにされる
・予期せぬ不幸(悲しい運命、不運)
 最愛のものを失う、大切ななにかor誰かを失う、運に見放される
・身体的、心理的に不利な条件、健康や経済的な問題。
 重度のハンディキャップ、体が不自由、知的障害、依存症や難病、経済的な困難
・逃れられない過去の傷
・弱味を見せる瞬間
・裏切りと欺瞞
・本当のことを言っているのに信じてもらえない
・見捨てられる
・のけ者と拒絶される
・孤独/無関心にさらされる
・心配と公開
・怪我に苦しむ
・危機的状況に陥る

②人間味に溢れる
・困っている人を助ける
・子供好き、子供から好かれる
・動物好き、動物から好かれる
・心境の変化、または許し(嫌っていた人を受け入れたり、反発していた人に同意したり)
・命がけor自己犠牲
大義のために戦うor死ぬ
・倫理的・道徳的に正しく、誠実で責任感があり頼れる
・誰かを愛している
・みんなに大事にされる
・独りでいるとき人間味を見せる(ここで悪役を介入させると際立つ)
・優しいふるまい

③誰もが望むような資質であこがれを持たせる
・権力やカリスマ、リーダーシップ
・華麗な職業
・勇気
・能力/専門性
・子供のような純真さ
・子供のような熱意
・身体能力
・粘り強さ(弱味を持っていても努力してやりとげる)
・はぐれもの、反逆者、奇人変人


 など。これらの特徴のうちいくつかを主人公に持たせることで、主人公への共感を生む。


私による加筆

難点について

 ぶっちゃけ最初の五つのポイントすべてを満たした作品は作るのが大変......というか私にも出来ないことです。
 あの五点を決めるとどうしても構成重視になり、途中はこうなって、最後はここにたどり着いて、と決めてしまうとそれに沿ったものになるまでに何回も修正しなければならなくなります。
 そして、たとえ構成を組み立てられたとしても実際に書き始めるとなぜか思い通りにいくことは少ないです。思い通りにいかないときはもう一度ポイントを確認してやり直せばいいんですが、そんなことを繰り返していたら精神がすり減り、嫌になってきます。本末転倒です。
 また、構成に片重するために主人公の設定などに無理が生じてしまうこともあります。

 あくまでこれらの知識は知っておく程度でとどめておいて、過剰に意識する必要はないと思います。私もシナリオを書く時の便利グッツの一つ程度の認識です。


具体例

 あくまで私が思いついたもの。信憑性については言わずもがな。

①助けられなかった
 漫画やラノベ、ゲームでよくあるパターン。助けるべき相手が時間切れや不可抗力によって死ぬという救い用のないパターン。自身or仲間の今まで見過ごしてきた問題点が浮き彫りになる。
 死を扱う作品全般がそうだが、死に意味を持たせないと不評を買いかねない諸刃の剣。



②相手がすでに死んでいる
 普通に仲良く思出話をしたりお花のプレゼントをしたりしているように見せかけて、実は相手(若しくは自分)が幽霊だったというもの。事故現場と墓前のパターンがある。
 最後にいきなり胸を締め付けられるシチュ。



③死者からのメッセージ
 誕生日や結婚前夜に備えて、死んだ親がビデオや手紙にお祝いのメッセージ。また、死んだ恋人や友人の遺言など。また、ふとしたときに遺品や当時の書き置きからメッセージがある場合も。
 これだけでも十分すぎるほど泣けるが、主人公が故人に対して罪意識があって、それをフォローするような故人の遺言が時間差で見つかったりすると......胸に来る。



④未練
 やり残したことがあったり、気になることがあったり、助けられたにも関わらず諸事情でお礼を言えないままになってしまったパターン。第三者から見てどうでもいいことでも、当人から見て大きな未練であれば感動を産む。
 生きているにしろ、死んでいるにしろ当人だけの問題解決は難しく第三者の手助けが必要なことが多い。未練であるため問題発生から時間が大きく経過していることが多く、それだけ解決した時の感動も大きい。



⑤自力での達成が困難な夢を他者の協力で叶える
 自力で達成困難な目標を他者と力を合わせて実現するシチュエーションはそれだけで感動的。怪我など身体的不自由によるものが多い。他にも経済的に実現が困難だったり、距離的な問題だったり、必要な相手が有名人だったり、故人だったりする場合も。
 例を挙げるなら足を動かせない少女が友達と一緒に登山する場合や、特定の人物に対して誠実かつ熱狂的なファンが本人に会いたいと思った場合や、ヘレン・ケラーの生涯などがある。テレビ番組の企画でよくあるイメージ。


`⑤夢を叶えると死ぬ
 病気による体力の低下や、体質によって夢を実行に移すと死ぬのがわかっている派生パターン。自力での達成が困難な場合が多く(本人も死ぬ気で努力しているが叶わない)、他者からの助けが必要な場合が多い。心配させないために助けてくれる人に対して、あえて自分が死ぬことを隠すことも。
 心臓病で死にそうだが電車を運転してみたい少年、人間と暮らしたい醜い化け物、太陽が見たい吸血鬼、森の外を見たい植物型の魔物、など挙げるときりがない。



⑥余命あとわずか
 死という強大な問題と向き合うことになる。これまでの生活を改めざるを得なくなる。
 信じられない、と受け入れない。なぜこんなことになったと落ち込む。どうして自分だけが、不条理だ! と怒る。何かできることはないか、とあがく。神頼みしかないと祈る。受け入れて最後の瞬間まで精一杯生きようとする......。など感情が二転三転するため物語にぐいぐい引き込まれる。
 当人も限られた時間の中で必死に努力するというサスペンス要素もある。また、死に際に多くの人と関わることになるためドラマが生まれやすく、その大切さを実感することになる。⑤との複合型が多い。
 メジャーではあるがそれでも泣ける。



⑦死んだあとに勘違いに気づく
 憎たらしい親や、敵だと思っていた人物の遺書によって本当の思いが明らかになるもの。ぶっきらぼうな親が遺書で優しくできなくてごめんな、とか書いているパターン。すでに取り返しがつかない場合が多くやるせない。



⑧突然の死
 相手が唐突に死んでしまったパターン。喧嘩した相手と仲直りしないまま事故死したり、常日頃から感謝を伝えるべき親が突然死するパターンが主な例。どうにもならないことが多い。まれに携帯の履歴に仲直りの下書きメッセージが残っている場合もある。



⑨ペットを拾う(買う)、育てる、死ぬ
 人がペットを飼ったり、魔女や怪物等が人の子を育てるパターン。種族差、身分差、差別等、追加要因があることも。
 何かを育てるというのはとてつもない労力で、ましてや人と関わりたがらない、もしくは捕食者である魔女や怪物にとっては並大抵のものではない。それを乗り越えて築かれる幸福な生活は何者にも変えがたいもの。
 最後に待つのは別れ。寿命や事故による死にしろ、自立や結婚による旅立ち・あえて身を引く等、どのような別れであれ涙涙......。



オマケ

絶望的に解決が難しい問題の例

 私が過去に読んだアニメ、映画、漫画や小説等から


・人の死
・持病
・不治の病
・子供の死
・余命宣告
・寿命
・ペットの死
・起きていられる時間が短く、目覚める度に何十年も経っている
・寿命の差
・種族の差
・差別や偏見
ヘンゼルとグレーテル
・事故等によりスポーツや仕事、学業等が続行困難になる状態(サッカーにおける骨折、手が震える病になった絵描き等)
・諦めた夢
・[障がい・貧乏・戦争・外見・人間関係のいざこざ・仕事・過去の過ち]のために夢を叶えられない。
・喧嘩
・イジメ
・過去のトラウマ
・健忘症等による愛する人の記憶障害
・仕事による過労
・負けられない状況
・果たせぬ約束、或いは果たすのが限りなく困難となってしまった約束
・約束を破った
・訪れぬ未来
・戻り得ぬ過去(取り返しのつかない失敗)
・別れ(卒業)
・失恋
・浮気
・失職
・落第
・大会やコンクール等に出場して優勝しなければならない
・敗北
 大会やコンクール等で負ける
 強敵に負ける
・自身の性格的欠点
・親との対立
・大切なひとの裏切り
 誕生日なのに誰からも連絡がない
 クリスマスが近いのに恋人がバイトに専念してる
・疑心暗鬼
愛する人を傷つけなければならない
・「絶対に嫌なこと」をしなければ助からない人がいる



 などなど。二つ以上組み合わせたり、自分のミスやこだわりを原因にしたりするとより落差がでそうです。(遊ぶ約束をしていた友人との約束をすっぽかした翌日に、自分を探しに家を出た友人が事故に合う、など)


問題解決の最後のひと押しの例

 私が読んだ泣ける話の内容から。

・昔を思い出す、昔の人物とであう(幽霊や幻覚でも可)
・未来からの手紙やメールによる警告
・記録媒体や書き置きによる死んだひとからのメッセージ
・会えないはずの人に空間を歪めて会わせる
・過去改編
・過去を見る
・けじめをつける
・正直になる
・助けを呼ぶ(思いを胸に秘める子に多し)
・悩みを打ちあける
・過ちを認める
・普段行かないところに行く
・普段しないことをしてみる
・普段会わない人と合う、ふれあう
・童心に帰る
・時間が経つ
・変わりになるものをてに入れる
・トラウマを克服する
・現状に満足する
・努力が呼んだ奇跡で怪我や病気が回復する
・死を受け入れる
・謝りに行く
・不完全ながらも目的を果たす
・実は勘違いだった
・実は善意からだった
・視野が狭くなっていただけだった
・自分を責めなくていいと悟る
・無駄だと思っていた地道な努力が意外な形で報われた
・(寝たきりに見えて)実は聞こえていた
・実はしゃべれた


 など。書いていて絶望的な問題を解決できる手段としてタイムトリップは非常に効果的だと気づきました。......本人の努力が伴っていれば、ですが。