物語を盛り上げる「サスペンス」とは
●サスペンスとは
・読者のキャラを気にかける気持ち
・危機的状況の不可避性
・結果の不確実性
・結果に対する期待感の引き延ばし
●具体的なサスペンス
・苛立ちと褒美の釣り合いを取る
主役をシーンごとに勝ったり負けたりさせて期待と不安をあおる。
・切迫させる
一刻も早く! 今すぐなにかをしなければいけない状況にたたせる
・邪魔する、阻む、手こずらせる
目標達成のための邪魔物を作る
・二つの出来事を交互に見せる
味方が途中で別れてラストで合流するタイプ。
・結果を送らせて期待感を引き伸ばす
・主人公を無理矢理見ず知らずの場所に置く
性格や性質と正反対の場所に主人公を置く
・ものに焦点を会わせる
ゆっくりとほどける縄、机の上におかれた銃、など主人公に害を与えるようなものに焦点を会わせると切迫感が増す。
・キャラクターをジレンマに追い込む
同じくらい魅力的な選択、またはどちらをとっても同じくらい悪い選択に追い詰める。
・内面に抱えた恐怖に向き合わせる
蛇といった誰が見ても怖いものと向き合わせる
・危機を増やす
死ぬ可能性など危機を増やす方が緊張感が増す。
・隠されたものを露呈する
キャラが知ってしまうとプロットに影響してしまうほど、とてつもなく重要なこと。その情報を得たときが露呈の瞬間だ。
・さらに予測しにくくする
驚異に対する報酬がいつ出るのかわからないと、緊張感はたえがたいものになる。予測可能か不可能かでも変わってくる
・読者の優位性
キャラが知っていることを読者だけが知っている。(人質が実は敵であることを読者だけが知っている)
・読者に失敗の代償を思い出させる
キャラが目標に手を伸ばした結果失うものを指す。
・失敗の代償を大きくする
事態を悪化させる(主人公の生死→世界の存亡)
・不明確な動機を持たせる
・おかしな二人という状況を作り出す
正反対のキャラが協力せざるを得ない、など
・危険な仕事をさせる
爆弾処理、手術、軍、スパイなど
・時間的制約、あるいは時間制限を持たせる
実は時間だけではなく、次の犠牲者・捕まる前に無実を証明する・地面に落ちるまでの時間・宇宙で空気が尽きるまでなど
・空間的サスペンス
どこに驚異が潜んでいるかわからない。
・キャラクターの予期せぬ反応
何をしでかすかわからない
・罠、または試練
それ以外に手はない、逃げられない、閉じ込められたと感じるもの。
・緊張の解放
緊張は生理的現象なので度が過ぎると深いになる。緊張を解くしかけも大切。激しくない場面を置いたり、笑う、泣く、どんなものでも。