フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

感情に訴えるキャラを作る方法

「感情」から書く脚本術  心を奪って釘づけにする物語の書き方

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方

⬆これを図書館で軽く目を通してみました。数百ページにわたる分厚い本なのですが、パラパラめくっていたところ主役キャラクターの作り方に関して書かれているがありました。かなり詳しく書かれており勉強になったのでここにまとめておきます。
 複数の創作本に手を出しましたが、キャラメイクについてのコツは大方網羅されていました。脚本術、とはかかれていますが応用すればキャラクター小説等にも応用できそうです。
 細かい表現や、ストーリー上の役割まで書き写すとめちゃくちゃ長くなるので、ここでは割愛します。


●キャラ造形に必要な5つの質問

①主役は誰か
⚪主役のタイプ
 英雄(憧れの人)・普通の人・負け犬(最初から読者よりも下の目線で生きている人)・罪深き者(アウトロー)の四つのうちどれか
⚪特徴
 感情的・心理的・知的な特徴を陰陽中を取り混ぜて設定する
⚪価値観
 その人なりの物事の見方。心情や態度、価値観
⚪欠点
 怖れ、客観の欠如、不満、心の傷、感情的問題

②何を求めているのか
 複雑なプロットを潜り抜けてでも手に入れたいと思うような緊急性のある具体的な目標がgood

③なぜ求めているのか(キャラの動機)
 なぜそのような行動をとるのか。②で示したものを求めるのか。生存と安全、愛情、集団への所属、承認欲求、自尊心、好奇心などが行動理念になっていることが多い。

④失敗したらどうなるのか
 ハラハラ感を出すために重要な要素

⑤どのように変わるのか
 身体的な変化、行動の変化、心理的な変化、感情の変化などどれでもよい
例)内的変化
・心の傷を癒す。
・間違った考えや行動をしていたことを悟る
・能力を余すことなく発揮する
・人生をよりよくするための気付き


●キャラ紹介の具体的な方法
 ただ設定を羅列しても読者はダレてしまう。工夫して読者にキャラクター像を伝えるにはどうしたらよいのか?

①名前と人物紹介。
 名前はキャラを方向付ける重要な事項のひとつ。よく考えて名付ける方がよいとされる。また、人物紹介は数行(キャッチフレーズ)でそのキャラの個性を出す。

②対比
・内面との対比:特徴、欠点、欲求、必要なもの、感じかたを対比することでキャラの矛盾をあぶり出し、読者に興味をもってもらう。(普通のイメージと反対の特徴を持たせるのも手。例『ガタイはよいがスポーツのできないイケメン』)
・二人の人物を対比させる:紹介したいキャラと正反対のキャラを登場させ、対比することでキャラを紹介する。コンビを組ませるのも手。
・環境との対比させる:おくびょうものを戦場へいかせたり、女性嫌いのキャラを合コンにいかせたりして、環境に対するキャラの反応でキャラを紹介する。

③脇役を利用
・他者にどう思われているのか
 登場人物にそのキャラを語らせることで、説得力を出す
・周囲の人たちにどう影響するのか
 そのキャラがいるときの登場人物の動きで表現する(例:彼が部屋に入った瞬間、部屋の中にいた人物が全員恐怖で凍りついた)

④台詞を利用
 背景、教育環境、職業、性格、態度、ムード、感情、などを数行で伝えることができる。
 例)「俺は俺より強い奴に会いに行く」「オッス! おら悟⚪! つえぇ奴と戦いたくてワクワクすっぞ」

⑤行動、反応、決断で紹介する。
・ギリギリまでキャラが追い詰められたとき、どう感じどう行動するか
・ついやってしまうこと
・好きなものや嫌いなものにたいしての反応。何に対して怖がるのか。
・ジレンマに対する反応(二者択一かつどちらも正しいor間違っている難題を突きつける)
・特定のシチュエーションで何をするのか、はたまた何をしないのかをかく(捨て犬を拾う、拾わない等)
・秘密を各層とするのか、暴露する勇気が持てるのか

⑥身ぶり・象徴。道具
 身ぶりや癖(例:戦う前に土で手を清める)
 趣味や興味を持つもの(例:古い007が好き)
 小道具(例:金色のライターが宝物)
 象徴(例:全身黒色の服)
 イメージ(例:ハゲ鷹のようにいやしい男)


●キャラと読者を繋げるための工夫

①理解と共感を得る
 「この場に置かれたら私も同じことをする」、という風に誰もが共感できる価値観を持たせる。

②魅了する
 独創性:価値観や態度、身なりや癖が独特。
 欠点と問題点:弱味を見せることで親しみやすいキャラに。(何かが恐いというのがハラハラを読んでオススメ)
 バックストーリー:過去に成し遂げたこと、過去に受けた心の傷を見せる(トラウマや成功例、そこから来る願掛けなど)

③神秘性
 謎めいた過去:例)なにかを隠してる→どんな過去があったの!
 謎めいた現在:例)謎の行動→かつての英雄がなぜ敵に
 謎目いた未来:例)生活をとるか恋をとるか! →先が読めない、これからどうなるの!


●読者の共感をつかむキャラとは

①犠牲者、かわいそうに思えるキャラ
・見覚えのない扱い・不当・不正義・不平
 からかわれる、恥をかかされる、嘲笑の的、侮辱される、無視される、差別される、濡れ衣を着せられる、半殺しにされる
・予期せぬ不幸(悲しい運命、不運)
 最愛のものを失う、大切ななにかor誰かを失う、運に見放される
・身体的、心理的に不利な条件、健康や経済的な問題。
 重度のハンディキャップ、体が不自由、知的障害、依存症や難病、経済的な困難
・逃れられない過去の傷
・弱味を見せる瞬間
・裏切りと欺瞞
・本当のことを言っているのに信じてもらえない
・見捨てられる
・のけ者と拒絶される
・孤独/無関心にさらされる
・心配と公開
・怪我に苦しむ
・危機的状況に陥る

②人間味溢れるキャラ
・困っている人を助ける
・子供好き、子供から好かれる
・動物好き、動物から好かれる
・心境の変化、または許し(嫌っていた人を受け入れたり、反発していた人に同意したり)
・命がけor自己犠牲
大義のために戦うor死ぬ
・倫理的・道徳的に正しく、誠実で責任感があり頼れる
・誰かを愛している
・みんなに大事にされる
・独りでいるとき人間味を見せる(ここで悪役を介入させると際立つ)
・優しいふるまい

③誰もが望むような資質であこがれを持たせる
・権力やカリスマ、リーダーシップ
・華麗な職業
・勇気
・能力/専門性
・子供のような純真さ
・子供のような熱意
・身体能力
・粘り強さ(弱味を持っていても努力してやりとげる)
・はぐれもの、反逆者、奇人変人