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フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

綺麗な黒髪の女の人に会ったよ

黒髪ロング 鉛筆画 短編小説

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 町外れの古井戸のそばに前髪で目を隠している女の人がいた。私が今いるところからちょうど十歩くらい先のところ。白いワンピースのようなものを着ていて、清楚な感じだった。いまどき珍しい。わたしも前髪で目を隠している髪型にしているから、ちょっぴり親近感が沸いた。そのまま通り過ぎようとしたけれど、髪がかなり綺麗な人だったので、目をそらすにもそらせなかった。どうしても気になる。特に素顔。

 わたしは意を決してその人に声をかけることにした。近づいて話しかけようと一歩一歩近づく。一歩歩くと風がないのに木々がざわめいた。もう一歩歩くとどこかのカラスが飛び立った。もう一歩近づくとパキッ、という音がした。小枝を踏んづけたらしい。

 髪の隙間から顔が見えそうだ。後、もう一歩!

 私が足を踏み出した瞬間、すんごい形相で左右にゆれながらぬるぬる近づいてきた。その目はドライアイとは比べ物にならないくらい血走っていたし、まぶたが裂けそうなくらい見開いていた。ぎょっとして後ずさりしたら、すごい速度で近づいて来た。右へ左へ瞬間移動でもしているのかな、ってくらいすさまじかった。

 わたしはびっくりして思わず逃げちゃった。あ~あ、髪のお手入れのヒントを聞く貴重な機会だったのに。何でこんなときに人見知りしちゃうのかな?

 

 某有名ホラー映画を見たとき、その女の人がテレビ飛び出てきてさらにびっくりしたのは秘密。