フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

友人が見た夢(実話)

 私の友人のセンセイは私と一緒にボウリングに来ていた。ユリも一緒だ。

 ボーリングを2ゲーム楽しみ、3ゲーム目に突入した。三人とも腕が疲れてきて1、2ゲーム目に比べてスコアが伸びない。私はとあることを思いつき、センセイとユリにいたずらっぽく微笑んだ。

 私は慣れない手つきでボールを左手に持った後、振り子のように大きく振りかぶり、思いっきりピンに向かって投げた。球はあさっての方向に飛んでいったが何とか数本獲得した。二人の笑い声を浴びながら私はガッツポーズをとった。

 ユリも利き腕じゃないほうの手でボールを投げた。澄ました顔でとピンを九本掻っ攫っていった。センセイも私も思わず拍手。

 ユリの会心の投球ですっかりテンションのあがった私たち。その騒ぎのさなか、センセイは私とユリと同じように左手にボールを持った。さあ、投げるぞといわんばかりにセンセイは勢いよくボールを振り上げる。

 そのとき、すぽっと指からボールが離れた。遠心力で加速されたボールはセンセイの後方で鈍い音や何かが折れる音を響かせながら地面に落下した。センセイは何が起こったか一瞬わからなかった。センセイはありが地面を這うようにゆっくりと振り向く。その目に映ったのは、顔がぽっかりとくぼみ、中から赤い液体がとめどなくあふれてくる私の姿だった。

 どうしよう、どうしよう。頭が真っ白になり、センセイは自分の倒してしまったボーリングのピンをいつまでも見下ろしていた。