フゥルの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

小説を書くこと

今週のお題「書くこと」

 私は時々小説を書くことがあります。ジャンルは冒険ものや恋愛関連といったまとまりのないものです。

 でも、正直言って苦行です。

 読者のことを常に考え、必死に頭から文章をひねり出し、さらにそれを五回以上添削し、また文章をひねり出し、今度は前の文章も含め添削・・・・・・ということを延々と繰り返す作業が続きます。物語の内容は明るいのに書いている本人は暗い顔をしているなどしょっちゅうです。1000字書きおえるころには精神的にそうとう参ってしまい、グロッキー状態になってしまいます。

 それでも私が物語をつむぐ理由は、自分の物語に登場する人物たちが誰かの目に留まり、少しでも相手に何かを伝えられたら、というものです。

 自分が創り出した人物はすなわち自分の子供です。頭の中の空想から生まれた子が文章というものを媒介して動き出し、ほかの誰かに影響を与える、これはすばらしいことだと思います。

 もしキャラクターが愛でられでもしたら飛び跳ねて喜びます。自分よりも子供のほうが幸せになってほしいというのは親の心情ですから。創作の登場人物をわが子というのもいささか変ではありますが、この表現がしっくりくるような気がします。

 皆さんも頭の中にいる、「自分の本心」、「信念の神様」、「理想の恋人」、「親愛なる友人」、「計算高い悪魔」などそういったものを文章に書き起こしてみてはいかがでしょうか。