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フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

変人の思考 会話編(例:私)

独り言 短編小説

 

注意

 以下の文章は「変人」を名乗る私の独白です。「私の場合」なので、あくまで変人の中の一例だということを頭にとめて置いてください。

 変人に対して関心がない人はさよなら。

 変人といわれる人の思考や疎外感、普通というものに対しての劣等感、そういったものの一端でも知っていただけたら幸いです。

普通とは

 哲学の授業で『なりたい自分』について一人ひとり言ってみるという場があった。

 「普通のことが普通にできるような人間になりたい」

 クラスのみんなはぽかんとしていた。たぶん無理もないことなのだと思う。たぶん、とつけたのは私自身普通でないからだ。

 普通の人は何回も先生に呼び出しされない。教員室に入るたび起こられたりはしない。実習中、ほかの人の倍以上ミスをしたりしない。思考が追いつかず、ボーっと突っ立っているなんてこともない。何回も学年最下位をとったりはしない。260人中230位弱、なんて成績をとることもない。高校の二者面談に5回も6回も呼び出されない。一人で弁当を食べたりしない。学校に入って一年半、学友と食事に行った回数が一回だなんてありえない。趣味が執筆と得体の知れないものを描くこと、なんてことは普通じゃない。相手に言葉の意味がまったく通じないなんてことはない。考え方すら理解されないなんてことはない。変な人といわれることはない・・・・・・。

 普通とは何だ?どういうことなんだ?私は人間以外の何かなのか?

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 私は実は人に劣る何かなのではないのか?

 すれ違う見知らぬ人ですら私より頭がいいんだろうな。

 夢は「普通」の考えを手に入れること。

 ほしいものはその場その場で常識というものを読み取り、ほどほどの人間関係をはぐくみ、それなりに職場や学校になじめるような力。そんな力が私にはほしい。

人と話すとき

 実験中、どうしてもそのグループ内の友達とコミュニケーションをとらなければならない。そういう時はどうするのか。できる限り自分が聞き手に回るよう努力する。相手が話しているときは適度な相槌。時々鋭いコメントを。質問に対しうそをつかない範囲で、常識的だと思う答えをだす。何かを語ってはいけない。うそは言わないが真実も言わない。常に相手の言動、顔色を気にしながら、何か常識はずれなことを一定な以下随時チェック。

 一対一で話すようなときは常に自分が聞き手にいるように全力を尽くす。相手に無難な質問をして、掘り下げる。相手の話の中から出てきた知識や技術をほめ、饒舌にさせ、相手のことを話させることで、そこからさらに話をつなげる。自分に話題を振られたときは最小限の自己開示で乗り切り相手に話させる。

 人と話すのは疲れる。でも、自分に対して人が話してくれることはすごく幸福なことだと感じる。その人を独り占めにできるという優越感、私だけに話してくれている、そもそも私なんかと話してくれる、それだけでうれしい。

 でもこんなことをクラスメイトに言っても理解されない。「変わってる」その一言ですべてを片付けられる。目の前にシャッターが下りて、相手から拒絶される。「その感覚、考え方わからない」

例外

 でも、少数だけれど例外はいる。私の話についてこれる人がいる。付き合いの長い小中学の友人、そして私と同じく「変わっている」人だ。そういう人といると落ち着く気兼ねなく話せる。へんなことを言っても軽く流してくれるし、悩みも聞いてくれる。聞く側に回らなくても会話が成立する。

最後に

 変人奇人は独自の価値観考え方を持っている。そのために集団の中で異彩を放ち近寄りがたくなってしまう。はたから見れば、宇宙人か何かと疑ってしまいたくなるぐらい考え方がわからない。

 でも、私をはじめとする変人奇人を拒絶しないでほしい。変人には変人の考え方がある。世界がある。変人も「普通」の人の考えを理解できるよう努力をしている。普通の人が変人の思考を理解するには時間がかかると思う。でも変人は決して化け物でも宇宙人でもなく、れっきとした人間だ。だから、少しくらい変な人でも、優しく気長に付き合ってほしい。変である分、変人は普通でないことをたくさん知っている。自分が「普通」だと思っている人は「変人」からたくさんのことを学べると思う。自分が「変人」だと思っている人は、思いもよらぬ化学反応のようなすさまじいインスピレーションが得られるはずだ。

 では、変人に幸あれ