フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの番外編 封印と宝石 4

敵を倒したところで改めて周囲を見回す。

床は水晶の透き通ったタイル。

タイルそのものが光を放っている。

おそらく人為的に作られたものだ。

そのタイルたちが連なり、島のような足場を形成している。

上を見上げると限りない闇が、下には下層の水晶タイルの島が浮いていた。

何もない所に水晶でできた板が何層も積み重なっている感じだ。

一つ気になるのは、時々何かの鳴き声が聞こえることだけだ。

 

こんな状況じゃなければこの景色も楽しめただろうに。

 

「戦闘中に誰かがあの扉を閉めたらしくてね。

今度は外側から鍵をかけられたわけ。

ただ希望は捨てないでくれよ。

この人工物の下の方にぴかぴか光る石と同じエネルギー反応がある。

つまり、それを使えばここから出られるってわけ。

ウシャ。」

 

ランペル以外、頷く。

 

僕たちはさっきの戦闘を踏まえて作戦会議を始めた。

ここはいつ敵が現れるかわからない危険な場所だ。

先に敵に出会ったときの対処を話しあわないと、さっきみたいに悲惨な目に会う。

 

一通り役割分担を終えた。

あとは進むだけ。

 

セキリュウが不意に言った。

魔法を使ったらしい。

足元に魔法陣が描かれていた。

 

「まずいな。」

「どうしたにゃ?」

苦笑いをしているセキリュウにルーニャが声をかける。

「どうやら、ワープ装置とか、土管とか、

そういったものが一切ないらしい。」

僕は思わず口をはさんだ。

「ということは?」

 

セキリュウは間をおいて重たそうに口を開いた。

 

「いったん島の外側まで出てから最下層まで降りて着陸する。

幸い壁のようなものは認められない。

結界もなさそうだ。

ただ・・・。」

 

白いお化けがそのあとに続いた。

 

「島の外にいる化け物を相手にしなくちゃいけない、そうだろ?」

 

一瞬、地面に黒い影が映った。

何かが存在している。

ここの上空に。

 

「まあ、ほかに手はないんだがな。

さて・・・みんな私の背中に乗れ。

死にたくなければ落っこちないようにしっかりと鱗にしがみつくことだ。

魔法解除を使ってくる相手がいてもおかしくないからな。」

 

ホント、こんな状況じゃなかったら喜んで赤い竜の背中に乗るのに。

 

「んじゃ、出発にゃ!」

 

ルーニャ、そこはセキリュウが言うところだと思うぞ。

 

 

 

空中に飛び出すなり、水晶タイルの上にいる『顔』が一斉にこちらを向いた。

「ウシャシャ。面白くなりそうだ。」

セキリュウは大急ぎで建造物の外側に回る。

後方で光の柱や見るからに危険な爆発がとめどなく起こっていた。

「うわあ~これ、生きて帰れるかにゃ?」

 

前方と左右から青い翼をもった竜が三匹、襲いかかってきた。

「ちょっと待て、数が多いぞ!」

 

≪ふぶき≫

≪冷風≫

≪猛ふぶき≫

 

三方向から冷気が放たれる。

 

火炎の息

≪フラーマ アラデンティス≫

 

赤いドラゴンはそのうち正面の冷気を打ち消した。

僕と白いバケモノもそれに続いて技を放つ。

 

ルイージファイナル≫

 

≪コロナ≫

 

氷の嵐と火炎が衝突する。

とりあえず攻撃は防いでいる。

セキリュウは軽やかな動きで青いドラゴンの間を縫って追いぬいてゆく。

後ろからのブレスもルーニャと僕で防ぐ。

 

≪フレア≫

≪ホーリー≫

≪バイオ≫

 

機械の顔からの魔法によって後方の青い竜が落ちてゆく。

あいつ、敵味方の区別もなしか。

 

前を向くとまた三匹の竜が立ちふさがっていた。

さらに上空に三匹。

どうやら三匹一セットで行動しているらしい。

って、何匹いるんだこいつら。

 

魔法が乱れ飛ぶ中、

セキリュウは下層に向かって猛烈なスピードで降りていく。

上ではおびただしい数の竜が吹雪をはいていた。

ただ、セキリュウのスピードについてこれず、こちらまで届いていない。

光の柱も絶えず降り注いでいるので、

赤い竜は急降下しながら、体を絶えず前後左右に動かさなければならなかった。

 

「これ、本当に突破できるの?」

率直な疑問に対して他のみんなは

 

 

 

「口よりも手を動かす!」

 

 

 

ごもっともです。