冒険家の手記 ニンフ
湖で人を誘惑するニンフ。彼らの誘いに乗ってはならない。手招きしてくる彼らと自分の間には何らかの罠が待ち受けているのが通例である。悪質な罠になると命を落とすこともある。
彼らと友好関係を持ちたいのなら目隠しをすればよい。そうすれば彼らの美に惑わされることなく、彼らと話ができるだろう。ただし、多少のいたずらは覚悟しなければならない。彼らなりのスキンシップなのだ。
彼らは自らの美を褒められても喜ぶことはない。見た目を褒められることに、もうあきているのだから。だからニンフを口説くとき、彼ら自身が気づいていない魅力を褒めるのだ。つまり、内面的な魅力である。
もしあなたの心が彼らに届いたのなら、彼らの自身の手で目隠しをはずしてくれるだろう。
ただし、どんなに彼らに強く勧められても決して自分から目隠しを外してはならない。誘惑に負けた者が見るのは、ただただ静かな湖のみである。