フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 47 第九章 希望の宝石

わたしは決めた。

 

絶対にあの人に会いに行くと。

 

 

 

絶対に絶対に会って

 

真実を

 

 

 

確かめる!

 

 

 

 

氷柱

≪コルーメン グラシアス≫

 

わたしの目の前の黒いカメが氷の柱に閉じ込められる。

その隙に立ちあがり、体勢を立て直す。

 

カーネルの背後からパレッタが再び突進してきた。

 

≪パレッタ シュート≫

 

わたしは魔法で疾風を巻き起こし、突撃を難なく退けた。

 

竜巻

≪ターベン≫

 

急な突風に巻き込まれたパレッタにさらに追い打ちをかける。

 

≪グラシアス≫

 

竜巻に氷の結晶が混ざり、

哀れなパタパタは全身を切り刻まれた。

 

「相手の魔法はおそらく術者を倒せば止まる!

魔女は接近戦に弱い。

魔法に注意して一気に格闘戦に持ち込むんだ!」

冷静な判断を下したクリオ。

そのアドバイスに従い、何とか魔法を止めようとカメキが攻撃を仕掛ける。

同時にノコカーネルは氷柱を内側から破壊した。

「このぉぉぉ!!」

二人は左右からそれぞれ渾身の技を仕掛ける。

 

≪ファイアーコウラ≫

≪ネオスクリュー≫

 

片や炎を纏ったコウラ。

片や異常なほど高速回転するコウラ。

背後からピンキーが爆撃を仕掛ける。

 

≪ハイパーバクハツ≫

 

三位一体の攻撃。

 

 

でも・・・負けない。

 

地獄の炎

≪ジェヘナン イグニス≫

 

わたしを中心に一抱えもある炎の柱が立ち並ぶ。

大気が一気に熱せられ、喉が焦げるほどの火炎がわたしを除く五人を襲った。

 

レサレサ嬢は透明になって攻撃を避けたらしい。

黒焦げの五人の戦友を前にして歯を食いしばっていた。

「なんてことを・・・!」

 

≪すきとおり≫は短時間に何度も使えるような代物じゃない。

 

わたしは口から大きく息を吸い込み、思いっきり吐き出した。

 

灼熱の炎

≪フラーマ アラデンティス≫

 

レサレサ嬢はその強大な炎の息吹をよけることができず、

飲み込まれてしまった。

 

 

 

行こう。

 

 

 

あの人のもとへ。

 

 

地面の仲間を見下しながら、わたしは丘を下って行った。

 

 

 

 

暗い空を見上げながらわたしは自分の手によって散っていく仲間・・・

いや、仲間「だった」人たちを見送った。

 

わたしの強大な決意によって肥大した魔力に

次々クッパ軍とキノコ王国軍の同盟軍は倒れていった。

 

 

「スーパーキラー大砲構え!撃て!」

 

氷塔

≪トゥリス グラシアス≫

 

「馬鹿な!氷で全部防がれた!

一時撤退!体勢を・・・」

 

偉大なる炎

≪フラーマ マグナム≫

「うわぁぁぁ!」

「あああああ!!」

 

 

体の中に間欠泉があるがごとく魔力がわきあがる。

さらに、頭の中で知らないはずの魔法のスペルが勝手に組みあがっていった。

わたしはただそれを口ずさむだけ。

 

「クッパ軍の部隊が全滅!

ひっひるむな!ノコタロウに続け!!」

 

≪ノコスクリューアタック≫

≪ヒップドロップ≫

 

氷の三柱

≪コルーメン トリス グラシアス≫

 

「な・・・に・・・。」

「動けないっ!」

「たすけ・・・!」

 

「まずい!早く助けな・・・

 

 

 

獄炎

≪インセンディウム カラサリス

 

 

・・・。

 

 

ここも、静かになったわね。

 

 

 

わたしは丘を静かに歩く。

 

淡く輝く白い砂は、

あるころは焼け爛れ、

またあるところはガラスのように凍っていた。

黒い塊と氷の像が丘を幻想的に彩る。

 

 

美しい情景を拝みながらわたしは

星の降る丘を後にした。

 

 

 

 

昼間の活気が嘘のように静まり返っていた。

キノコタウンは明かり一つない漆黒の町と化していた。

わたしは魔法で明かりを灯す。

 

わたしの知らない町の一面ね。

 

 

・・・待ち伏せは目に見えていた。

 

わたしは手始めに目の前の家に手をかざす。

大気が一瞬震えたかと思うと、

キノコを模した家が一瞬にして凍りついた。

わたしは目に見える建物すべてに≪コルーメン グラシアス≫を放った。

 

時々建物の陰に人影が見えたような気がしたが気のせいだろう。

まあ、一応凍らせたが。

 

氷のオブジェが立ち並ぶのにわたしは寒さを全く感じなかった。

素足のはずなのに地面からの感触も感じない。

 

どうでもいい。

 

わたしはあの人に会えればそれでいい。

 

彼を探して町の中をゆっくり進んで行くと、

中央広場にたどり着いた。

 

 

 

そこには一人の男がいた。

 

 

 

わたしはこみ上げる想いに耐え、苦しげに声を発した。

「・・・セキリュウ。」

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued