フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 45 第九章 希望の宝石

わたしは眠っているの?

 

 

体がやけに軽い。

 

 

背中に違和感を覚えた。

何か衣のようなものが左右の肩甲骨のあたりにくっついていた。

 

 

 

わたしはいつから眠っているの?

そもそもなんで眠っているの?

 

 

 

瞼を微かに持ち上げた。

 

 

まだ夜らしい。

暗い。

視界がぼやけ詳しい情景はまだ分からない。

 

 

視界が広い。

 

 

眼をさえぎる前髪は消え去っていた。

 

 

少し頭痛がする。

 

 

 

わたしは何をしていたのだろう。

 

 

再び目を閉じて考える。

 

 

そうだ。

思い出した。

わたしは会わなくちゃいけない。

 

 

あの人に。

 

 

 

 

 

彼に!!

 

 

 

 

 

わたしはカッと目を見開いた。

 

 

 

わたしが最初に目にしたもの。

 

 

それは敵意をむき出しにしたわたしの仲間達だった。

体を委縮させ、いつでも動けるように体勢を低くしている。

 

凍りついた空気の中、わたしはとっさに後ろを向いた。

 

そこにいるはずの敵を凝視しようとした。

 

 

でも、

見えたのは黒い空を舞う綺麗な流れ星だけだった。

 

 

じゃあ、敵は何処に?

 

わたしは再び仲間たちへ視線を送る。

瞳に射抜かれたみんなは、後ずさりした。

 

 

わけがわからない。

みんな何におびえているの?

 

ねぇ、教えて?

 

 

わたしは一歩踏み出した。

さらさらとした感触が足の裏から伝わった。

 

みんなはさらに腰を低くする。

 

 

わたしはもう一歩足を進める。

みんなは無言で攻撃態勢に入る。

 

 

どうして、そんな怖い顔をするの?

 

 

 

みんな・・・

 

「・・・どうして・・・。」

 

 

わたしが言葉を発した瞬間、時が動いた。

 

「スピネルのかたきぃぃぃ!」

 

仲間のうちカメキとパレッタが甲羅に手足をひっこめ、

突進してきた。

 

≪シュビュンコウラ≫

≪スカイスクリュー≫

 

突然の出来事に対応できず、

わたしは何の抵抗もなく攻撃を受ける。

 

思わぬ衝撃にわたしは後ろによろけた。

 

「今だ!レサレサ!」

二人がそれぞれ左右に跳躍、

その二人の間からレサレサ嬢が現れた。

 

「くらいなさい!」

 

≪ハリセンビンタ≫

 

レサレサ嬢は手に持った扇子で何度もわたしを叩いた。

 

わたしの首が扇子に合わせて左右に揺れる。

頭が・・・ガンガンする。

 

 

耐えきれず倒れたわたしの腹の上に

クッパ軍であるノコカーネルが思いっきり飛び乗った。

黒い甲羅のノコノコはわたしの悲痛な叫びを無視し、

何度も顔を殴りつけた。

 

限りなく続く痛みの中で

わたしは誘拐された時のことを思い出した。

 

懐かしき監禁生活。

 

 

 

わたしはなぜ、殴られているんだろう。

 

なぜ、クッパ軍であるノコカーネルが仲間と手を組んでいるのだろう。

 

 

「クッパ」?

 

・・・「猫の手」・・・。

 

そうだ、

カメキやパレッタは猫の手の仲間だった。

 

「ルーニャ」・・・。

 

 

あの輝かしい笑顔は・・・。

 

 

そして・・・。

 

 

 

次の瞬間わたしの頭の中で、

超高速で記憶のピースが組みあがっていった。

 

おとうさん、おかあさん、

猫の手のみんな、

ランペル、セキリュウ、ディメーン、

 

 

 

・・・わたしは・・・

 

 

 

 

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued