フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 42 第八章

また暗転した。

そして今度は・・・。

 

 

 

「よく来たな、ルイージ

出来れば会いたくなかった。」

 

彼と誰か。

闇の中、一つだけ存在するベンチに二人で腰をおろしていた。

光源がないのに二人の姿はよく見えた。

 

「久しぶり。クリエイター。」

 

マリオ似の青目の創造神は深くため息をついた。

 

「正直、話したくないのだがしょうがない。」

もう一度大きくため息をついてから、クリエイターは話し始めた。

 

「お前の心の深い所に何かが寄生している。

それに気付いたのはセキリュウがこの世界に来る数か月前だ。

あの時わたしはいざという時の為に、君に

残酷なプレゼントを与えた。

開かれることが無いことを祈りながら。」

 

彼は何も言わず神の話を聞いた。

 

「お前がスピネルを助けた直後、その正体が分かった。

表層に現れたのだ。

・・・ディメーンが。」

 

・・・。

 

「ディメーンはマリオ達に倒された後、お前に寄生し生き残った。

そして、お前の負の財産を吸収することで力を増していった。

とうとう完全復活の条件がそろった。

スピネルとルイージ

まったく異なる世界の住民を結びつけ、

黒のヨゲン書を再び実行し、

混沌のラブパワーの力を持って、

復活する時が。

奴はそれを狙いお前の表象に現れ、お前とスピネルを結び付けようとした。

どの道、奴の力はあと少しすれば満ちる。

お前の意識が支配されるのも時間の問題だろう。

一国の猶予もない。」

 

・・・。

 

「そこで、私はランペルに仕事を依頼した。

監視を・・・な。

シショーに頼みその姿をもらい、常に監視していたのだ。

セキリュウにはその補助をしてもらった。

実はあの事件、プロミネンスの暴走は、

お前とスピネルの結びつきを確かめるための物だった。

監視の一環だ。

もう一つ、

理由があるとすればスピネルの両親、そしてセキリュウへの説得材料だろう。

お前がいかに強く、

優しく、

他人思いで、

他人を信じることができて、

慈悲深いかみせるための・・・。」

 

彼が口を開く。

 

「あのタイミングでルーニャが来たのも・・・。」

「そうだ。」

 

・・・。

 

「結びつきが増していることを確かめたわたしは遂に行動に移った。

お前を極限状態にし、ランペルのあの術をかけるために。

姿かたち、

そして存在までも奪うあの術に、

「向こうの世界」の記憶抽出の魔法で弱点を抑え、

完全にお前になり変わったランペルがお前を倒すことで

ルイージ

という存在が死んだことを他の者に認識させない。

それがわたしたちの作戦だ。」

 

・・・。

 

「ただ、この作戦にはもう一つ意味がある。

ランペルとお前の直接対決でスピネルをお前の精神世界に送り込み、

直接奴を倒す。

お前とスピネルの信頼関係があってこそなせる技だ。

寺院でスピネルを激昂させたのはスピネルのこの世界、

そしてお前への思いの強さを確かめさせ、

更に強くするためだ。

スピネルを餌にディメーンを精神世界の上層部におびき寄せ、

二人の絆で奴を打ち滅ぼす為に。」

 

彼は首を振った。

 

「いいや。

失敗したときのリスクが大きすぎる。

もし、スピネルと僕が負けて、

奴に取り込まれでもしたら・・・。」

「スピネルごとお前を殺す。」

 

彼は席を立った。

創造神が呼び止める。

「どこへ行く?」

彼は微笑をたたえていた。

「還るだけさ。」

 

 

 

物語の全貌が見えたわね。

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued