フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 25 後編 第五章 激闘の宝石

「スピネル、本当のことを・・・話す?」

 

ルーニャにはスピネルが道に迷ったところを僕が助けた、

それがきっかけで泊めることになったと、嘘を話してある。

スピネルのここに来るまでの経緯はあまりにも悲惨だったからだ。

 

「・・・話す・・・。

・・・ルーニャには・・・話す!」

 

スピネルは覚悟を決めたようだった。

「僕から話そうか?」

僕の提案は彼女に却下された。

「・・・自分で話さなきゃ、・・・ダメ!」

僕は静かに頷いてがんばれ、とスピネルに言葉を添え、

二階にいるルーニャを呼びに行った。

 

 

「伝えたいことって何にゃ?」

ルーニャは真顔だった。

それが重要な事柄であると、最初からわかっているようだった。

スピネルは自分の過去について話し始めた。

意外にもスピネルはつらい出来事を冷静に語っていた。

 

まだ体には魔法でも癒せない数多くの傷が残り、

こころにはさらに深く刻み込まれた傷が純血をたらしているのに。

 

昨夜、お母さんから激励を頂いたのだろう。

スピネルの表情に迷いは無かった。

スピネルが話し終えた。

 

「これからは、助けて欲しいことがあったら遠慮なくいいにゃさい。

みんな、理由とか気にせずに協力してくれるから。」

ルーニャはスピネルに優しく微笑んだ。

「・・・ありがとう。

最後まで聞いてくれて本当に、ありがとう。」

スピネルは惜しみのない感謝をルーニャに述べた。

「スピネルこそ、全部話してくれてありがとにゃ。」

お互いにお礼を言い合い、

僕が予期していたとてつもなく暗いミーティングは結局、行われなかった。

 

「・・・いつもどおり接して。

特別扱いが一番・・・イヤだから。」

うんうんとルーニャは頷きいつもどおりのテンションに戻る。

「さて、ルイージもスピネルも心配する隙も与えずに復活してくれたから、

お仕事、頼んじゃおうかにゃ~。

さて、今日の依頼は・・・」

 

 

 

こうして僕たちはいつもどおり、

文字通り何のひいきもない、

平和な仕事をこなしたのであった。

 

 

 

 

 

 

ぼくはドッスンボルケーノの最深部に来ていた。

 

プロミネンスの遺体はすでに灰と化していた。

 

ぼくはその燃え尽きたパックンに触れた。

 

プロミネンスの変身が解けて、壊れた人形がぼくの手に収まった。

 

奴に魔法でメッセージを送る。

 

「*****、回収完了。

ミッションコンプリート。

人形は実践でも問題なく動いてくれたよ。

ウシャシャシャシャ。

 

ルイージとスピネルはこの人形相手に実に奮闘してくれた。

 

そのお陰で人形の戦闘データが十二分に取れた。

 

さて、この思い通りに動く人形たちでどんなイタズラをしてやろうか。

 

今日は徹夜で考えることにしよう。

 

ウシャシャシャシャ。

 

 

 

第五章 激闘の宝石 終

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued