フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

ルイージの小説 17 前編 第四章 対話の宝石

4章 対話の宝石

 

 

 

『ブラボールイルイ君!

すばらしい!

きみには脱帽だ!

スピネルはきみに大きく傾いている!』

 

 

 

スピネルは本格的に「猫の手」で僕の助手として仕事にいそしむことになった。

彼女がいると不思議と仕事がはかどった。

スピネルの魔法はもちろん、

なによりも彼女の笑顔は僕にとって大きな動力になった。

 

「スピネルがこの会社で正式に働くようににゃって、はや四日。

あなたたちの業績はうにゃぎ登りにゃ!

つまり、沢山の人から感謝されてるのにゃ!」

 

「猫の手」一階のカウンターで僕たちはルーニャに、

一から十までほめられていた。

僕は照れ隠しに缶コーヒーを口に運ぶ。

スピネルはルーニャから火照る顔をそらした。

 

「ありがとう、ルーニャ。

でもこの成果は君がいてくれたお陰だよ。

あくまで君あってのことだ。

褒めるだけじゃなく胸を張ってもいいんじゃないか?」

僕の言葉にスピネルも続く。

「・・・数十人の社員の動きを常に把握し、適材適所に派遣する。

・・・わたしには出来ない。」

 

ルーニャは

胸を張って大声で笑った。

「にゃははははは!

やっぱり褒められるのは嬉しいのにゃ!

にゃははははは!」

有頂天。

そんな言葉が今の彼女にピッタリだ。

 

発端は僕だけど。

 

「人を褒めれば自分も褒められる。

人の心理にゃ。

そして褒めれば褒めるほど人は伸びていく。

そして自分にも帰ってくる。

褒めればいいこと尽くめにゃ。

にゃはははは!」

 

褒めて伸ばす。

それが彼女のスタンスだ。

純粋に褒められて悪い気がする人はそうそういない。

 

「あ、そういえばここ職場だったのにゃ。

今日の二人の依頼は・・・。」

ルーニャはすぐに仕事に切り替え、紙の束を荒らし始めた。

「あったにゃん。

依頼主はキノピラさん。

依頼内容は子供の遊び相手。

キノピラさんの急用で、

午前独りぼっちになっちゃう息子さんの遊び相手にゃ。

時間は九時から正午まで。」

 

少し、安心した。

ときどき朝一番で戦闘の依頼が飛び込んできたりするからだ。

ボスパックンのときみたいに。

 

「わかった。引き受けるよ。

スピネルは?」

「・・・わたしも問題ない。」

少し嬉しそうにスピネルは答えた。

仕事が忙しくて僕以外の人と遊ぶことが、

あまり出来なかったからだ。

おそらくそれを考えてルーニャは僕に依頼をしたのだろう。

どこまでも気遣いの出来る人だ。

 

「遊び相手といっても立派な依頼だ。

全力で遊ぶぞ!スピネル!」

「・・・うん!」

 

ルーニャは僕とスピネルがはしゃいでいる様子を見つめながら、

ルイージ、スピネル、

あくまで息子さんを楽しませるのが最優先にゃ~。」

と、ほのぼのとした声で言った。

 

 

 

待ち合わせの場所に着きキノピラさんと挨拶を済ませた後、

彼女と依頼についての打ち合わせをした。

その後、彼女の家まで案内された。

 

彼女は出来れば家の中で息子の相手をしてやって欲しい、

とのことだった。

そして、何の因果かその息子というのがキノピロだったのである。

 

 

 

ルイージの小説

To Be Continued