高二 白辺さんと僕 

一週間目 放課後 「よっ、生物君。今日一緒に帰る?」 帰り道一人でとぼとぼ歩いていたら、のんびりとしたマイペースな声が聞こえた。白辺さんだろう。 「じゃあ、一緒に帰るか」 細い目に流れるようなセミロングの持ち主にそういった。 「委員会決めはどうだったの?」 「図書委員。じゃんけんで勝ち取った。ミキヨはどう…