高二初日 短編小説

ブレザーと学ランが目の前を行ったり来たりしている様子を眺めながら、僕はため息をついた。 しくじった。今日の午前中腹の調子が悪かったのが原因だろう。朝、学ランのボタンが一つ見つからず着替えに時間がかかって遅刻寸前で登校したのも悪かったかもしれない。高校二年の初っぱなにひとりぼっちで弁当を食うことになる…