フールの鉛筆画ブログ

鉛筆画のイラストや絵を中心に描いています。黒髪が大好きです。時々短編小説も書きます。

小説

ガルーダ再来 短編二次創作小説

『流転のグリマルシェ』の二次創作小説です。 原作とは一切関係ありません。①原作を知らない人も読めるように書いています。 ②『流転のグリマルシェ』5章のネタバレがあります。 ③架空の設定やスキルが登場します。苦手な方はブラウザバック!━━ 依頼内容を…

少女人形館 ショートショート

山奥にある館。 薄暗い廊下と各部屋には高級なカーペットが敷かれており、至るところに少女の人形が展示されている。 人形のどれもが極上のものであり、生娘の息づかいが聞こえてきそうなほどであった。 そこを訪れたのは黒髪の少女。桜の花飾りと桜柄のワン…

黒猫紳士と黒髪少女 ~水の都ヴェール 後編~ 短編小説

3 寄生生物が永遠の眠りにつく中、なぜか黒猫紳士も粘液に捉えられていた。化け物たちとは違ってすぐに意識を失うことはなかったが、足が固定されてしまい動けなくなってしまった。この状態が続けば紳士は生きてここ出られなくなることは目に見えている。 続…

黒猫紳士と黒髪少女 ~水の都ヴェール 中編~ 短編小説

2 「あれです。あれが海神ヴェーレンスさまです。空気アメの調子は大丈夫ですか?」 「問題なさそうだ。海神ヴェーレンスさま......巨大なシャチみたいだ」 「おっきい! まるで山みたい」 珊瑚や宝石で見事に装飾された巨大なシャチ......ヴェーレンスさま…

黒猫紳士と黒髪少女 ~水の都ヴェール 前編~ 短編小説

1 「歴史書に『美しい』と書かれていたが......想像以上だ」 湖を囲うようにしてそびえ立つ貝を模した建築物。珊瑚色で統一された町は太陽の光を反射して淡く輝いているように見える。地面を覆う白い砂も合間って、海底がそのまま地上へ移動したかのような…

ラーメンみちびき ショートショート

暗くだだっ広い野原。そこにポツンとたたずむラーメンの屋台。店主はおおよそ五十過ぎに見える男。彼は一人でこの店を切り盛りしている。客からの評判はすこぶるいいがリピーターがいないのが店主の悩みだ。 そんな屋台へビジネススーツを着た若い男がのれん…

犬の娘 ショートショート

憂鬱だ。ここのところ残業続きだったからだろうか。唯一同居していた家族が死んで一周忌なのも影響しているのかもしれない。急な別れでまともに別れの言葉すら言えなかった苦い記憶が、いまだに尾を退いているのも確かだった。 とにかく、青年は鬱々としてい…

黒猫紳士と黒髪少女 ~仙人エイル 後編~ 短編小説

竜人エイルは旅の果てに霧の山にたどり着いた。完全な弱肉強食の世界。石灰がメインの山肌には鉱山植物すらろくに育たず、数少ない食料を巡って獣たちが熾烈な生存競争を繰り広げる場所。過酷な環境は群れることすら困難にし、生息する生物は知性よりも単独…

瞬間移動装置 ショートショート

夜遅く、俺は目を擦りながら発明家である友人の家を訪れた。 ソファーであくびをする俺に、ハカセは大興奮で発明品をつきだした。 「こんな時間になんなんだ」 「すまないがそれどころではない! 山田くん、これを見てくれ。ついに完成したのだよ。見よ、瞬…

私の好きな黒髪ロングについて語ってみる

私はかなり黒髪ロングに傾倒している。黒髪ロングの鉛筆画ばかりを描き、買ってくる漫画も黒髪ロングが登場するものが多い。何よりこのブログの看板娘が黒髪ロング。 ふと思う。私は黒髪ロングの何に惹かれるのか。外見か、それとも性格? かわいい・クール…

黒猫紳士と黒髪少女 ~仙人エイル 前編~ 短編小説

「よく来てくれた。食事だ」 様々な芋や豆の入ったスープが入った鍋を持つ女。凛々しいつり目だがその瞳孔は縦に伸びている。爪は人よりも何倍も大きく、足も大きな鱗におおわれ丸太のようにがっしりだ。頭には角、口からは牙がちらり。そして何よりも目を引…

黒猫紳士と黒髪少女 ~幸福の蜜~ ショートショート

だだっ広い草原にポツンとその国は存在していた。石造りの塀に囲まれており、出入りのための門すらない。黒猫紳士は壁に猫耳を当ててみたが内側からは物音ひとつせず、不気味な静寂が辺りを包んでいる。 「ねこさま、これは何?」 「ありとあらゆる快感を突…

黒猫紳士と黒髪少女 ~旅立ち~ 短編小説

1 屋敷の地下、消えることのない松明が照らす一室。石造りの壁や天井にはお札が貼り付けられた縄が張り巡らされており、部屋の中央をチョークで描かれた魔方陣が陣取っている。中央奥に唯一ある扉からカツカツという軽快な足音が聞こえてくる。やがて足音は…

黒猫紳士と黒髪少女 ~禁じられた色~ ショートショート

「この国では生き物以外が持つ『青色』を禁止しているんです。あと、この国では火に非常に敏感なので火気厳禁です。マッチ等がありましたら滞在中預からせて頂きます。あと、出血をした場合は可及的速やかに包帯で覆ってください。『青色』はとにかく禁止さ…

黒猫紳士と黒髪少女 ~蟻人~ ショートショート

草原の奥に町の外壁が見えてきた。町だ。昼のうちに着いてよかった。途中スピネルが疲労で動けなくなったときはどうなるかと思ったが。 黒猫紳士は身なりに不備がないかを確認する。靴、靴下、ズボン、スーツ、ネクタイ、顔。そして決して手放すことはない真…

力を強き戦士 ファンタジー短編

LINE WORKS×はてなブログ特別お題キャンペーン #チームワーク sponsored by LINE WORKS 1 いつもこれだ。職安に来る度にこれだ。もう少し静かに依頼を探させてくれ。 「ロウ、俺たちの仲間にならないか?」 木製のテーブルに依頼の書かれた紙束を広げる戦…

記憶の欠片 超短編

少女と少年は仲良しだった。少女は巫女の血を引く貴族という身分のためあまり外には出られなかった。少年はそんな彼女を秘密裏に連れ出して子供らしい遊びを教えてあげていた。 少女が親の目を盗んで森に入り迷子になったとき、真っ先に助けに行ったのも少年…

世界を作ろう(創作妄想垂れ流し)

私は今まで基本二次創作したことがなく、世界観を一から作るということをしたことがありませんでした。今回、創作ファンタジーを書くに当たってこの問題にぶち当たりました。どうしたものか。 今回はブログの文を書きつつ、セオリーとか無視して我流で世界観…

封印 短編小説

私はとてもとても長い時間を薄暗い部屋の中で過ごした。年に数回、封印の一族が覗きに来て何も言わず去っていく。 だが、あるとき妙な少年がやって来た。 「今年から君の担当になったんだ。よろしく」 そう言って少年はパンを差し出した。私は受け取らなかっ…

異世界新生 超短編

核戦争の果て人々は祈った。こんなの嘘だ、あり得ない。争いのない世界を。人々の強い思いは巨大な隕石を呼び寄せた。その隕石は強い思いに答える物質でできていた。人々の記憶は消え去り、戦争はなくなった。人が嘆き、悲しみ、嫌悪した概念は人類の九割と…

『泣ける話の書き方』について

感動する話の書き方

鳥人航空 短編小説

間にあわなかった。汽車がいってしまった。夕日に消えたあの汽車に乗らなければ今日中に故郷へ戻れない。 そんな俺の前に鳥頭の大男が立った。 「はいそこの残念そうな顔をしたお兄さん! こんにちは! あるいはこんばんは! 自称最速の鳥人によるビッグウィ…

少女ツキと黄昏の森

少女ツキの下半身は彼岸花で出来ていた。彼女の種族は成人するまで生まれた場所で過ごす。黄色とオレンジの花畑が彼女の住む世界であり、鳥や獣が彼女の友達だった。 花畑のある森は黄昏に守られており、悪しき魂持つ者は入るのは愚か見ることすら出来ない。…

チャーシューラーメン+半バーガーセット

その店は奇妙なメニューで有名な店だった。常連のタケルはチャーシューラーメン+半バーガーセットを必ず頼んでいた。ある日この店がSNSでバズった。タケルは会社で今日、あのセットを食べられるかどうか心配になった。バカみたいな量の夕飯を豪快に食らうの…

胚の姉弟―悲壮― 短編小説

何も見えず、何も感じぬ。我に五感はまだない。我は生を受けてはいるが、生まれていない。 「き......る?」 どこからか声がする。耳すらまだ存在しないのにも関わらず、語りかける声を感じる。 「きこえ......?」 人の幼少に値する甲高い声。 「きこえる?…

少女拐いの怪鳥 ショートショート

少女拐いの怪鳥 その森には怪鳥がすんでいた。ある日怪鳥の縄張りに美しい人間の少女が迷いこんだ。怪鳥は少女をエサとして拐い巣に持ち帰った。さて、怪鳥が臓物を喰らってやろうと思った矢先、少女は「迷子のわたしを助けてくれてありがとう」と言った。長…

超短編五種類

ひたすら黒髪を求めて画廊を回ってるフールです。画廊に来る方々って皆年上でいつもドギマギしてしまいます。 最近、スマホのゲームにはまってしまい、創作があまりできていないという......。この不器用さ、なんとかならないものか。 何事もほどほどに! さ…

超鮮明な明晰夢を観ることができた

○○駅(実在の駅名)へ電車で向かう。就職活動をするためだ。ふと気がつくとすでに駅ビルの中にいる。スーツを着ている。駅内の雰囲気は本物と酷似。時刻は夜。 就活がうまくいかないことに苛ついて、駅ビルをはや歩きしながら歯ぎしりする。そうしているうちに…

幻想妄想クリエイター エピローグ 短編小説

thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com thefool199485.hatenadiary.com ⬆本編はこちらになります。 今回で幻想妄想クリエイターは完結となります。ご愛読ありがとうございました。 ーー 私は机の上の昨日借りたDVDを避けた。履歴書の…

幻想妄想クリエイター 下 短編小説

thefool199485.hatenadiary.comthefool199485.hatenadiary.com⬆の続きです! 私は正気に戻り、オパニャからバッと離れた。右肩口に左手を押さえつけ痛みに耐える。肩の噛まれた部分が黒く変色している。わけがわからない。 「君の......えっと......一番のフ…